過去に、海外トップMBAでアントレプレナー(起業)についての講義を行っている教授の講演会兼MBA説明会に参加したことがあるのですが、そのときに感じた「リスクとの戦い方」について書きたいと思います。

リスクとは

まずリスクとは、一般的に危険と考えられていることが多いのですが、実際は「不確実性」のことを指します。危険とはマイナス方面しかないのですが、リスクには「良い方にも悪い方にも動く」ということが言えます。ただ、やはり「よくそんなリスクとれたね」という発言もあるように、リスクは危ないもの、良くないものと考えられていることが多いようです。今回は、この「リスク」に対してどのように克服すれば良いのかを書いていきます。

リスクの感じ方

まず、人によってリスクの感じ方は変わります。例えば「起業する」ということひとつをとっても、僕が感じるリスクとホリエモンや上記の教授が感じるリスクは別のもの、もう少し踏み込んで書くと、僕はリスクを大きく感じ、ホリエモンや教授はリスクをそこまで大きく感じないのです。この差は一体どこから来るのでしょうか。

リスクの原因

まず、リスクを感じる原因として、どのような時にリスクを感じるのかを考えてみると、自分の抱えている現状を打破するために行動をしようとした時や、何か新しいことにチャレンジしようとする時に感じることが多いような気がします。多くの人も、以下のようなことを感じたことがあるはずです。

  • 起業したい。でも借金抱えて倒産したら・・・。
  • 転職したい。でも面接で落ちたら・・・。
  • 投資したい。でも株価が暴落したら・・・。
  • 資格を取得したい。でも取っても意味がなければ・・・。

など、今の現状を変えようとするとこのような漠然とした不安を感じると思います。これらの後半部分を見ていただければわかるのですが、全て「たられば」の話になっています。リスクの定義そのものの、「不確実性」にピッタリ当てはまります。つまり、将来が不確実なときにリスクを感じるようになっているのです。原因と定義が同じになっているのです。

教授の話から

冒頭で話した教授の講演会で、教授がこれまでの経歴を話していました。ものすごい経歴なのですが、略して言うと

アメリカの有名大学を卒業後、グローバルな大企業に入社、その後に数名で起業したり、政府機関で働いたり、ベンチャーキャピタルで働いたり、日系企業で働いたり

と非常に多くの経験を積まれている方でした。次々と自分のやりたいことに挑戦しており、僕は話を聞きながら「リスクなんて全く感じないのだろうな」と思っていました。ところが、講演会の後に直接「次々と新しいことをやるのに、リスクは感じないのですか」と質問をぶつけてみたときの回答で、「ああ、なるほどな」と感じることになりました。その時にもらった回答が「もちろんリスクは感じる。最初に大企業を辞めて起業する時のリスクはとてつもなかった。でも新しいことをするたびにあまりリスクを感じなくなっていった」というものです。このとき、リスクへの対処法がなんとなく分かった気がしました。

リスク対処法

リスクに対する克服法とは、逆説的ですが、リスクを感じることをとにかくやってみるということになります。リスクとは「不確実性」のことなので、やってみることによって経験と経験に基づく知識を自分の中に蓄えるのです。これこそが、リスクを克服する唯一の方法なのです。経験さえすれば、自分が感じるリスクはどんどん減っていくことになります。経験によって「不確実性」、つまりリスクが減っていくことになりますから。

「そんな元も子もないこと」と思われるかもしれませんが、事実なのです。ただ、それではリスクに対する克服法は「やってみる」ということになってしまいますので、僕なりに少しアレンジした、自分の経験に基づく克服法を考えてみました。それは「物凄く小さいことでもいいからやってみる」ということです。

小さいことでも良い

例えば、起業してみたいのであれば自分の仕事が休みの日に興味あることをやってみる。週末起業という言葉があるように、まずは自分の自由にできる時間でビジネスを始めてみる。無料ブログを始めてみる。転職であれば、とにかく転職サイトに登録してみる。転職セミナーに顔を出してみる。投資であればとにかく口座を開いてみる。数千円、数万円でもいいのでそこまでフトコロが痛まない金額を投資してみる。難関資格を目指したいのであればその入門資格を目指してみる。

このようなものすごく小さな一歩を踏み出すことで、「不確実性」が減っていくことになります。上記の小さな一歩に関しては、僕が実際にやってみて効果があったことです。起業に関してはまだ未定ですが、転職に関しては転職サイトに登録してみることから始めました。投資も最初に投資した金額は5万円程度でした。勉強に関してはあまりリスクは感じないのでいきなりUSCPAを目指しました。

それらの小さい一歩から始めた結果、僕はもう転職・投資・勉強に関してはリスクをほとんど感じないようになっています。起業に関してはまだ手探りの状態なので、小さな一歩を踏み出している&探している最中になります。

まとめ

友人と話していると「転職とかよくそんなリスクとれたね」「投資とかやってて怖くない?」といったことを聞かれることがあります。やはり、知らないからこそ実態より大きくリスクを感じるようになっているのだと思います。そのリスク、つまり不確実性を減らすためには「とにかくやってみること」これにつきます。しかし、いきなり全力でやってみるということ自体がリスクに感じるので、最初は「まぁこれくらいならいいか」と思うレベルでも良いので始めてみること。それがリスクの減少につながります。物凄く小さな一歩でいいので、簡単に始めてみてはいかがでしょうか。

つまり、リスクを感じるなら、逆に小さく戦ってみましょうということです。感じていたリスクの正体は、意外なほど取るに足らないものなのかもしれません。