監査法人による採用活動について。外部にいる人間にとっては割と当たり前なのですが、いざ監査法人で働いてみるとなぜか通用しない不思議な出来事。

今回は監査法人の採用活動について書いてみたいと思います。個人的に監査法人へ就職活動を行ったことも何度かありますし、何度か監査法人側での採用活動に触れる機会があったのですが、結論としては、監査法人は採用活動においてはかなり能力が低いというものになりました。もしかしたらが間違っているのかもしれませんが、以下に理由を書いていきます。

 

景気によって採用人数を大幅に変える監査法人

結論としてはこれに尽きると思います。監査法人は景気によって採用する人数を大幅に変えてきます。例えば景気が良くなってくると、4大監査法人は他の法人に負けないように必死に自分の法人をアピールして他の法人をネガティブに扱います。ネガキャンはやらないという法人も個人単位で見ると普通に他法人をボロクソに言っていたりします。こんなの就職活動生にヒアリングすれば一発でわかるのに、どの法人もやめることはしません。

 

そして他の法人に就活生を取られないように必死に囲い込みます。結果として大量の新入社員が法人に入所することになります。そして現場には大量の新人たちがばらまかれることになります。まぁその新人たちも数年して会計士になれれば実家の会計事務所や税理士事務所を継いでいくためにどんどんやめていくのですが。

 

問題点はここではなく、不景気になった時に起こります。リーマンショックのあとが一番わかりやすいのですが、バンバン人を切り、給与を下げたりしました。おかげで転職サイトの監査法人の口コミは最悪な口コミであふれかえることになりました。もとから際限なく採用しまくることをしなければこんなことにはならなかったのに、悲しい限りです。

 

この景気が良い時代に大量に採用して、景気が悪くなると人を切る。このサイクルは監査法人の歴史で常に行われています。客観的に見ているとかなり明白なことなのに、監査法人自体は歴史から何も学ばないようです。

 

大切なのは景気がよかろうと悪かろうと一定数の人数を採用し、その人々に十分な待遇を与えて離職率を抑え、本当の意味でのプロフェッショナルの集団を作ることであるはずです。その場しのぎの採用とリストラでは人材の定着や安定した成長は望めないでしょう。

 

ところが、このような考え方はどうやら異端なようで、個人的に「採用しすぎはやめて、厳選した人材に他法人を超える待遇を与えて有能な人材が自ら集まってくるようにするべきだ」という話をしたらドン引きされました。今は仕事が取れているからどんどん採用するべきだろうと。

 

そして今、監査法人たちはまたどんどんと採用人数を増加させています。USCPAの合格者はもちろん、科目合格者もどんどん採用しています。USCPAとしてはうれしい限りなのですが、若干疑問に思うところがあるのも事実です。もしこの記事を読んでいる人が今USCPAを目指しているのであれば、かなりチャンスはあると思いますよ。どうせ不採用でも合格後にもう一度採用の可能性はありますし、監査法人に入りたい人はどんどん応募してみましょう。

 

監査法人は人が全てといいながらも大量採用とリストラのサイクル。これでいいものなのでしょうか。まぁこのサイトではいつ応募すると通りやすいなどの情報を提供できるので良いのかもしれませんね。