先日、映画の「マネー・ショート」を見てきました。リーマンショックが発生するのを事前に察知して、逆に危機を利用することで巨額の儲けを叩き出す人々の物語なのですが、個人的には非常に面白かったです。ただ、事前知識が無いと何がなんだかわからないという勿体ないことになる気がするので、重要と思われる事前知識を書いておきます。

事前に知っておきたいこと

まず、映画の中でかなり頻繁に登場する金融商品はどういうものか簡単に知っておかないと、ローマ字の波にのまれて一気においていかれる可能性があります。そこで、映画に頻繁に出てくる金融商品は簡単に言うとどのようなものなのかを書いていきます。

・MBS

Mortgage Backed Securityのことであり、無理やり翻訳すると「住宅ローンを背景とした証券」になります。簡単に説明します。100人の人が1億円のローンを組んで家を買うとします。全員の借り入れ総額は100億円として、金利を含めて最終的に120億円の支払いが必要になるローンとします。これは受け取る側からみると「何年かの合計で120億円を受け取る権利」を持っていることになります。この権利を証券として投資家に販売します。この販売される証券がMBSです。不動産ローンを担保としてお金を受け取る証券がMBSです。

・CDO

Collateralized Debt Obligationのことであり、日本語では債務担保証券と呼ばれます。これは上記のMBSから受取る権利などを再度まとめたものになります。簡単に説明しますと、上記のMBSに加えて、国債や他のローン、その他さまざまな債券のローンの受取を担保として、再度証券として発行されるものになります。これはややこしいので、「良く分からなくなった金融商品を混ぜてさらに分けをわからなくしたもの」と割り切っても良いかもしれません。映画では「ギャンブルの賭け」で勝つことに賭け、その賭けた人が勝つことに賭け、その賭けた人が勝つことに賭けた人に・・・という風に商品説明がされています。つまり、最初の不動産のローンの支払いを担保にして(不動産ローンはしっかり支払われるはず)金融商品を作り、その金融商品(不動産ローンを集めて作った商品なので支払われるはず)を集めてまた別の金融商品を作り(「不動産ローンを集めて作った金融商品」を集めて作った金融商品なので支払われるはず、以下繰り返し)というイメージでとらえておけば大丈夫と思います。

・CDS

Credit Default Swapのことであり、上記のCDOと似ていますが全く違うものになります。これは簡単にいうと、例えば僕がみずほ銀行に「もしホンダが倒産する場合、1000億円を保証してほしいんですけど」とお願いするとします。これはホンダと何も取引を行っていなくても可能です。みずほ銀行としては、ホンダが倒産するとは夢にも思っていないので「いいですよ。保証します。ただし、毎月100万円の保証料を支払ってくださいね」という契約になります。この契約期間内にホンダが倒産すれば僕は1000億円を手に入れることができ、何も起こらなければ保証料だけをみずほ銀行に支払い続けるだけになります。相当ぐちゃぐちゃな説明ですが。

とりあえずこの3つの金融商品は抑えておいたほうが映画をスムーズに観ることができます。映画の中でも説明はしてくれますが、比喩を使って説明してくれるので僕には逆に難しかったです。一緒に見た人は比喩でも何となく理解できたと言っていました。

リーマンショックについてはこのサイトでも取り上げようとしています。

少しずつ更新していきたいと思います。

では。