自分が割と好きなブロガーである「ちきりん」氏が新しい本を出版したということで、さっそく購入して読んでみました。

自分の時間を取り戻そう。良いタイトルですね。

本書は、冒頭に日常を忙しく生きる4人の物語をみるところからスタートします。毎日毎日非常に忙しく、「なにかがおかしい」と考えながらも打開策を見つけることが出来ない4人です。読者はこの4人の中から、少しでも自分にあてはまる、もしくは今後当てはまりそうなキャラクターを見出すことが出来るはずです。もしくはこの4人のキャラクターのそれぞれの部分を抜き出してみると自分だ、という人もいるかもしれません。

さて、その4人の具体的な物語が終わった際に、なぜ忙しいのか?という問いが行われることになります。「忙しさの本質とは?」これに対して、一旦は自分で考えてみようとなっています。ちなみに僕が考えて出した答えは「優先順位の付け方が下手」というものでした。

<その本質は「生産性」にあり>

ちきりん氏はその忙しさの本質について、生産性があまりにも低いからだ、とバッサリと切り取ります。忙しいのは、生産性が低いからだ、ということです。「いや、それもあるかもしれないけど、他にもいろいろあると思いますよ」という人。ちきりん氏を理解していません。ツイッターでフォローするか、他の書籍をぜひ読んでみてください。ちきりん氏が責任を持って物事を一つに絞ってくれているということがわかります。

話を戻すと、世の中は高生産性社会に突入しているとちきりん氏は言います。冒頭になるような忙しすぎる人々にとって、生産性をあげることが最重要としているわけです。そこから、生産性に対する疑問点に回答したのちに、具体的にどのように生産性を上げるのかを「インプット」及び「アウトプット」の観点から説明してくれています。

インプットは希少資源、つまり「お金」と「時間」のことであり、これらの使い方について詳しく書かれています。どのように使った時間が最も生産性が高かったのか。どのように使ったお金が最も生産性が高かったのか。それぞれを分析して、極力生産性が高いお金と時間の使い方をするべきだとしています。

アウトプットは「何が欲しいのかを明確にすること」、つまり、自分は何を手に入れたいのかを理解することになります。僕が最も苦手とする分野はここで、これまで何が手に入れたいのかを真剣に考えたことがほとんどありません。

このインプットとアウトプットの組み合わせにより、「お金と時間という希少な資源を最大限に活用し、自分が欲しいと思うものを手に入れる人生」が、生産性の高い人生としています。

「やるべきこと」と「やりたいこと」

個別に取り上げるか迷いましたが、このポイントは非常に大事だと考えています。以前、自分のキャリアを考える講演会において、「自分の好きなことを探し続けること。それが見つかった人が幸せ。人生は長いので、探求し続けることが大事」ということを聞いたことがあります。僕はこれまでの人生で特にやりたいことがわからなかったため、講師の方に「やるべきことはやってきた。でもやりたいことというのがよくわからない。人はやりたいことをやったら、これがやりたいことだった!とわかるものなのですか?」と正直に質問してみたことがあります。

すると、周囲の人が普通に笑うわけです。僕は彼らがやりたいことをわかっているので、笑われたのだと驚きました。皆やりたいことがわかっていないと思っていたので。ただ講師の方が「やりたいことをやれば、これがやりたかったことだ、とわかります。」と力強くいってくださったのが救いでした。

あとは、いかにして生産性を高めるかの具体的な方法が書かれています。具体的に書くのは避けますが、生産性は

 

生産性 = アウトプット/インプット

 

で図ることが出来ます。どれだけ少ない資源で、どれだけの成果を上げたかが重要なポイントとなるのです。そして、その生産性をあげるためには、逆説的になりますが、

「インプットを制限する」ことにあると、ちきりん氏は言います。そして、具体的な制限方法が書かれています。

最後に

この本を読んで、「圧倒的に昔の自分の方が生産性は高かったなぁ」と悲しい気持ちになりました。いつもちきりん氏は新しいインサイトを提供してくれますが、今回もインプットの制限に関する具体的な方法を示してくれました。実は昔にツイッターをやっていたときに、ちきりん氏が「インプットを制限することが大事」といった旨のことをつぶやいていて、どのようにすれば良いのか考えていたのです。

今回の書籍は、日ごろからなぜか忙しい日々を送る人にとってはかなり印象深い本になると思います。僕もこの1年は激動の1年といっても良いくらい忙しく(更新できてなくてすみません)、生産性を高めることによってもっと多方面に活動が可能なのだと理解することができました。

心からおすすめすることができます。

やっぱり、本っていいなぁ。