個人的な話になりますが、僕は昔から「メガバンク」という呼び方があまり好きではありません。メガバンクというと何かカッコよい響きを持つのですが、僕の中での日本のいわゆるメガバンクと呼ばれる存在に対するイメージとはかけ離れています。僕が社会人になってからは、半沢直樹(字あってるかな?)というドラマが大ヒットして、銀行の就職人気ランキングが大きく上昇するという事態も発生しました。僕は就職活動生のレベルの低さに笑いを堪えるのが必死だったわけですが、ある時ふと、そういえば自分も漠然と日本の銀行がアレだと思っていましたが、実際は銀行ってどのような成り立ちをしているのかを理解していないことに気が付きました。そこで銀行の歴史を調べようと思って手に取った本が今回紹介するものとなります。

この本は、1995年から2015年までの日本における銀行業界がどのように変遷してきたのかを記載したものになっています。1995年から2015年といえば、バブル崩壊のあとからリーマンショックを経て数年という期間になりますが、それまでにいかに銀行業界に大きな変動があったかを俯瞰してみることができます。そして、金融業界が激変する中で、その当事者のインタビューなどからどのようなことがあったのかを物語を見るように歴史を垣間見ることができます。

この本を読むと、メガバンクは実力でどんどん巨大化したというものではなく、つぶれそうになった銀行がなんとか生き残るために合併を繰り返してどんどん大きくなっていっただけのただ図体がデカい普通の銀行ということがわかります。むしろ国民の税をたっぷりと利用して何とか生き残らせるようにしたため、一般の企業よりもさらに状況は良くないことがわかります。皆の税金を吸うだけ吸って生き残り、単体で生き残れないのでぞろぞろと集合していった銀行の成れの果てが今のメガバンクだということです。このような有様にもかかわらず、よくまぁCMなどでここまで大きなことが言えるなぁと素直に関心してしまいますね。

全然関係ない話ですが、2019年度の就職人気ランキングを見てみたら、なんと銀行業界は大幅に順位を落として、以下のようになっていました。

  • ゆうちょ銀行:37位(前年34位)
  • 三菱東京UFJ銀行:41位(前年13位)
  • みずほフィナンシャルグループ:45位(前年21位)
  • 三井住友銀行:67位(前年14位)

前年度から順位を落としているとはいえ、人員削減やマイナス金利などのニュースが流れているにも関わらず100以内に入っていることを考えると、やはり就職活動生は特殊なフィルターを通して企業をみているようですね。とりあえず、この本を読んでもう一度志望したいかどうかを再確認していただきたいところです。