価値上昇が期待できるマンション

これまで1年間マンションについて調べてきましたが、マンションの価値の大半はその立地で決まるということがわかりました。ただ、マンションの調査をするうちに「こういったマンションは過小評価されていて、今後環境が変われば価値が高くなるのではないか」という仮説が考えられるようなマンションに出会うことも出来ました。今回は、そのようなマンション、つまり現状では価格は抑えられているが、今後環境が変わることによって価値の上昇の可能性があるマンションを2点紹介したいと思います。

1.道路沿いのマンション

一つ目は、高速道路沿いに建つマンションや、交通量が多い幹線道路沿いに建つマンションになります。このような道路には多くの自家用車やトラックが走るため、排気ガスによって空気環境が悪いものになっています。また、騒音も閑静な住宅街に比べて大きく、トラックがブロロ…!と通るときに不快な気持ちになるものです。当然そのようなマンションにはグレードが高いガラスが備わっていることも多いですが、「道路に面していない」マンションに比べるとどうしようもない差があります。ただ、こういったマンションはマンション価値からみると素晴らしい立地に立っていることもあります。例えば、田園都市線の駒沢大学駅付近の物件であったり、水天宮駅付近の物件であったりです。これらは駅近の物件ながら、首都高速道路沿いのため価格が比較的抑えらえれているものもあります。最近のマンション市場ではそれでも非常に高値になっているのが難点ですが・・・。

僕も昔に比較的大きな交差点の近くに住んでいたことがありますが、洗濯物は外に干せないし、常に窓は閉めていて換気が難しいし、そりゃ価値が低いよなぁと納得です。逆に言うと、この排気ガス問題が解決できれば、住むには問題ない物件となるはずです。そして、今自動車の排気ガス問題について急速に対策が進んでいます。皆さんご存知の通り、電気自動車です。

電気自動車による効果

電気自動車はその名の通り、電気によるモーターで動くため、排気ガスを出すことがありません。つまり、電気自動車の普及率が高まるに従い、道路沿いのマンションの空気環境も改善されることになります。原因となる排気ガスが排出されませんからね。

問題はその電気自動車の普及率です。日本では自動車メーカーが大きな力を持っていて、電気自動車より取り組みやすいハイブリッド車の普及が進む状況となっており、電気自動車の普及は非常に遅いものとなっています。International Energy Agencyによる電気自動車に関するレポート「Global EV outlook 2017」によると、2016年時点での各国における電気自動車の普及率(シェア)は以下のようになっています。

  • カナダ:0.59%
  • 中国:1.37%
  • フランス:1.46%
  • ドイツ:0.73%
  • 日本:0.59%
  • オランダ:6.39%
  • ノルウェー:28.76%
  • イギリス:1.41%
  • アメリカ:0.91%

参考:Global EV outlook 2017

やはり自動車大国であるドイツ、日本、アメリカは電気自動車の普及率が低い結果となっています。ただ、ノルウェーのように普及率が30%に近い国も存在しており(現在では30%を超えているそうです)、今後、電気自動車の性能によっては一気に普及する可能性も考えられます。将来的に電気自動車が普及すると考える人は、現時点では価格が比較的抑えられている、大きな道路沿いのマンションに目を向けてみても良いのではないでしょうか。

※ちなみに、ここでは電気自動車によって排気ガスが出ないという話のみに焦点を当てており、電気自動車の電力は結局火力発電でまかなうため電気自動車はクリーンじゃないといった説は置いておくことにします。

2.郊外マンション

二つ目は、都心から離れているマンション、いわゆる郊外マンションになります。マンションの市場価値の推移を調べたことがある人ならわかると思いますが、都心まで約1時間かかるような郊外に建つマンションは、駅からの距離や地域No1マンションか否かといった要素にもよりますが、基本的には数年で価値が大幅に下がります。

「満員電車で毎日苦しみたいなぁ」という人間はこの世にほとんどおらず、人は働く場所からある程度の距離に住みたいと思っています。さらに、大多数の人は都心で働いているため、それらの人が欲するような都心まで程よい距離の駅近マンションが価値あるものとして認識されています。

これは一度、新築マンションの価値と、その地域の築5年、10年、20年のマンションの価値を調べてみれば一目瞭然です。都内マンションと郊外マンションの値下がり率はかなり違います。マンションの中身はほとんど違いが無いにも関わらずです。それほどマンションの価値は立地が大事ということですね。

ただ、僕は住環境が良い郊外マンションは、今後価値が見直されるときが来ると思っています。その鍵を握るのは、自動運転の普及です。

自動運転の普及で何か起こるか

自動運転が普及することにより、僕は郊外マンションの価値が見直される時がくると思っています。なぜなら、自動運転が普及することにより、のんびり自動車に乗っているだけで職場の近くまで自動で移動することが可能になるためです。もちろん社内ではのんびりコーヒーを飲むことも出来るし、自動運転の精度によっては新聞を読むことも、もしかしたら着替えまで自動運転中にできるかもしれません。つまり、朝の準備時間に行うべきことが全て車内で完結するということです。こうなれば、これまでのマンションの価値を決める条件が一気に変化することになります。別に無理して緑が少ない都心に住む必要が無くなるのです。むしろ、郊外の環境が良い場所に住んでのんびり自動運転で通勤するのがステータスになる日がくるかもしれません。そうなれば、郊外マンションの価値が高騰することになります。

まとめ

将来的に価値が上がる可能性があるマンションとして、道路沿いのマンション、そして郊外のマンションを見てきました。もちろん、上記のような技術革新がなかなか進まなければ僕が想像するようなことは起こらないかもしれません。不動産は高額なお買い物なので、購入は自己責任でお願いします。ちなみに僕は、上記のようなことが起こってからマンションを購入するかを検討しようと思っています。

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