プレゼンテーションの苦手意識を克服するたった一つの方法

今回はプレゼンテーション(以下、プレゼン)の話をしようと思う。プレゼンのときに、緊張してしまいうまくできない、苦手だという人は多いのではないだろうか。「どうにかしてプレゼンを成功させたい」と思い、何とか緊張しないようにすればするほど逆に緊張してしまう人もいると思う。そこで、僕がたどり着いたプレゼンの苦手意識を克服する方法を説明する。

なぜ、君はプレゼンが苦手なのか

プレゼンの苦手意識を克服する話の前に、どうして君(日本人と仮定する)がここまでプレゼンが苦手なのかを考えてみる。この「なぜ日本人はプレゼンが苦手なのか」という問いの中に、プレゼンの苦手意識を克服するヒントが隠されている。そこで、僕が思う、君がプレゼンを苦手とする原因を2つあげてみよう。

1.プレゼンの機会が少ない

まず、日本人は圧倒的に、プレゼンをする機会に恵まれていない。僕の記憶をたどると、人生で初めてまともにプレゼンをしたのは大学生のときで、少人数でグループワークを行い、その成果をプレゼンするというものだった(これに関しては後述する)。これは皆も同じようなものだ思う。これといって「プレゼンとはどういうものか」を学習することなく、突然何かをプレゼンする場が設けられ、とりあえず集団の前で発表することになり、あまりうまくいかずに自信を無くす。しかも、特に頻繁にプレゼンの機会を設けられるわけではないので、プレゼンの都度ますます自信を無くしていく。こういう日本人は意外に多いのではないだろうか。

2.日本特有の和を重んじる性質

「和を以て貴しとなす」という有名な条文を含んだ「十七条憲法」を聖徳太子が制定したのは西暦604年と言われている。その時代から脈々と日本人のDNAに刻み込まれているこの「和」の精神が、日本人がプレゼンを苦手と感じる要因になっている。集団の中で決め事があるときに「おれは〇〇がやりたい!」とプレゼンして誰かがリーダーシップを取るのではなく、皆で話し合って決めるのが尊いという価値観だからだ。1500年以上前から、日本人はプレゼンより話し合いで解決するのが得意な民族なのだ。

このように、日本人はプレゼンの機会をほとんど与えられず、さらにプレゼン向きではないDNAを保有している。つまり、君がプレゼンのときに苦手意識を持ち緊張するのはむしろ当然で、プレゼンのときに緊張せずに堂々としている人間の方が少数派だと言えるのだ。

しかし、だからといって、君がプレゼンを苦手とし、常に緊張してしまう人間で良いということにはならない。そこで、僕が経験から得た、プレゼンの苦手意識を克服する方法を書いておこうと思う。

プレゼンの苦手意識を克服するには

結論から言う。プレゼンの苦手意識を克服する方法は、徹底的な準備だ。プレゼンが苦手な人にとって、徹底的な準備以外にプレゼンを上手く切り抜ける方法は存在しない。

ここで突然だが自分の話をしよう。僕が大学に入ってから、一年生のときにプレゼンする機会があった。上の方でも話したが、僕は大学に入って、人生で初めてプレゼンする場面に出くわしたのだ。

結果としては最悪の経験だった。直前まで極度に緊張するし、本番では自分が何を話しているか全然わからないし、むしろ聞いている側がかわいそうなプレゼンだったと思う。

当然ながらめっちゃ落ち込んだ。そして何より落ち込んだのが、僕の親友のプレゼンがめちゃくちゃうまかったことだ。いつも一緒にいたのに、プレゼンに関してここまで能力の差があるとは思わなかった。僕は一層落ち込んだ。その日から、僕はプレゼンの機会を避けるようになった。

そんな僕にも、授業、留学、就職面接と、幾度となくプレゼンの機会がやってくる。その度に自分のことが嫌いになっていった。勉強などのインプットは時間をかければできるけど、アウトプットは全然ダメだな、と。

僕はついに耐えられなくなり、親友にプレゼンのコツを聞くことにした。「なぜそんなにプレゼンがうまいのか」と。返ってきた答えはあっさりしたものだった。それは「お前さ、プレゼンとか事前に徹底的に準備してる?」という質問だった。

徹底的な準備とは

僕は拍子抜けした。そして失望もした。そんなものは、とうの昔にしていたからだ。僕はこれまで読んだ本などを親友に伝えた。プレゼンの方法は知っていること。それでもどうしても緊張してしまい全然うまくいかないこと。

「いや違うから。」親友は答えた。

「え?違うの?」

「うん違う。準備ってかリハーサルな。本番までに何回やってるの?」

それは答えづらい質問だった。僕はプレゼンに対してリハーサルはしたことが無かったからだ。ここに、プレゼンの時に緊張してしまう人の原因が判明した。圧倒的なリハーサル不足だ

僕が思うに、プレゼンが苦手な人はリハーサルが嫌いだ。なぜか。自分のプレゼン能力がダメなことを自分が一番理解しているからだ。わざわざ本番前に自分のダメな部分を繰り返し見たくないのだ。だから、本番までリハーサルを行わずに過ごしてしまい、またダメな本番を繰り返し、ますますプレゼンに苦手意識を持つ。

その流れを断ち切るために、一度、徹底的に準備をしてみてほしい。それ以降の人生が変わる。

準備方法

僕のようにプレゼンに苦手意識を持っている人は、まずは小さいプレゼンに対して尋常じゃないレベルでリハーサルをやってみてほしい。ちなみに僕が最初に徹底的にリハーサルをしたプレゼンは、1分程度のものだった。僕の準備は以下のようなものだった。

  1. 原稿を話し言葉で書く
  2. 原稿を見ながら本番さながらに話してみる
  3. 話しながら自分の言葉に原稿を修正する
  4. 修正した原稿を読みながら話してみる

途中から3と4を繰り返し、原稿を読めば本番がそのまま無事に終わるレベルの原稿を作り上げるのだ。そして、その原稿が完成すれば見なくても全て話せるように何度も何度もリハーサルを繰り返す。僕が最初に準備したときは、原稿の最初から最後まで全て暗記した。そして暗記した内容を自然に話しているように見えるまで練習を繰り返した。今だから言えるが「えっと」とか「咳払い」とかのレベルまで原稿に書き込んだ。

本番にむけて

上記の手順で準備していると「ここまで準備しているんだから大丈夫だろう」という気持ちと「ここまで準備しているんだから誰かに聞いてほしい」という気持ちが少しずつわいてくる。そこまで準備出来ればもう成功は目前だ。逆に言うと、その気持ちになるレベルまで準備をしてほしい。

後は本番で、リハーサルと同じようにすれば良いだけだ。あっさりと終わることに驚くだろう。もし本番で内容が飛んでしまうという人は、厳しい言い方をすると、まだ準備が足りないのだろう。リハーサルの時点でスラスラと全ての原稿の中身が出てくるまで何度も練習しただろうか。

この手順を踏むことにより、プレゼンでの小さな成功体験を積むことが出来る。さすがに何度もこんなに準備が出来ないと思う人もいるかもしれないが、人間というのは不思議なもので、2回目からは準備の労力が大幅に減少する。そのうち全て暗記しなくても、各パラグラフで伝えたいことを覚えておけば最後まで自然にプレゼンできるようになる。更に経験を積めば、自然と苦手意識は消え去るだろう。

実は、この徹底的な準備というのはプレゼンに限った話でなく、人の前で何かを披露する場面全てに当てはまる。ピアノの演奏だったり、英語のスピーチだったり、面接だったり。これらに対して苦手意識を持っているのであれば答えは一つだ。今すぐに準備に取り掛かり、リハーサルをして苦手意識をぶちのめすこと。

苦手意識を克服する人とそうでない人の差

この記事を読み終えた後に「よし、とりあえず今度のプレゼンの練習を10回しよう」と早速取りかかる人は、いずれ絶対に苦手意識は克服できる。逆に「もっと簡単なテクニックがあるかもしれない」と色々調べ、結局本番までにリハーサルをしない人は絶対にうまくならない。

何事もそうだが、実際にやってみないと上達はありえない。魔法のテクニックを探している間は微塵も成長しない。

今思うと、親友の言葉により僕は大きく助けられた。親友の言葉だからこそ、リハーサルしようと信じることができたのだろう。その結果、留学時のスピーキング、就職活動の面接、新入社員歓迎時のプレゼン、新規事業コンテストのプレゼンなど、それぞれについて一定の評価を勝ち取ってこれた。今、僕は、当時の僕のような、インプットは必死にやっているけど、アウトプットは苦手でどうしようもないという君に向けてこの文章を書いている。君であれば、次のプレゼンの機会が決定した直後から、誰にも負けないレベルで準備してくれると信じている。

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