シンガポール旅行記1

シンガポール旅行記その1

※始めに書いておきますが、今回の旅行記はいつもと違う風潮でお送り致します。

シンガポール旅行記:序章

「海外に行かなくていいのか・・・?」USCPA取得のためにハワイに渡航してからすでに数年の時が流れて、僕は焦りにも似た感情を日々抱くようになっていた。こちらのサイトでは英語勉強法(ドヤァ)みたいなことも書いているし、そもそもUSCPAはアメリカの会計士ということで、英語で何かができるようになりたいと思い取得したようなところもあった。

ところが、その資格を取得してから海外の地を踏んだことがないのだ。「まずい・・・」と思うようになっていった。今思うと何もまずいことはないのだが、「USCPAなのに国内にとどまっている」という意味不明のプレッシャーが僕を襲うようになっていた。

そんなとき、「シンガポールを視察するべきだ」とふと思いついた。僕が常に考えていることは、大阪をシンガポールのような都市にしてしまい、アジアのブレイン都市として世界の富を吸収すれば良いということだ。その割にはシンガポールに行ったことがない。それではダメだということで、実際にシンガポールに行き、東南アジア、世界の富を集めている秘訣を探ろうということになった。そう、僕はまじめ人間なのだ。

そうと決まれば話は早い。さっそく現地にいる友人に声をかけ「泊めて」とずうずうしいことこの上ないお願いをしてみることにした。僕の友人はグローバルな人が多いので、世界のいたるところで働いている。「いいよ」と返事が来た(友人はいい人だ)ので、航空券だけ購入してほとんど荷物も持たないまま羽田空港に向かった。

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これがその羽田空港での写真である。ちなみに僕が使用したのはエアアジアだったのだが、5万円もしない金額で往復チケットを購入することが出来た。しかも夜の出発で朝には着いているというのだから、時間的にも飛行機で寝ればお得である。世の中なんでも安くなっていると感じる。だが、思えばこの時に思いっきり安い航空会社を選んだところから、僕の運命はズレ始めたのかもしれない。

行きの飛行機

さっそく飛行機に乗り込んだ。非常に懐かしい。僕は空港や飛行機の中が「これから非日常に行く」という感覚がつまっている感じがして大好きだ。自分の席番号を探し、席に着く。座ってから気が付いたのだが、隣の人物(外国人)が椅子に座りながら頭を前の椅子の背中に押し付け、何かぶつぶつ祈っているのである。今まで離陸の際や着陸の際に祈りや十字架を握りしめる人を見たことはあるが、比較にならないくらい一心に祈っている。すると急にガタっと起立し、前方に向けて歩き出した。僕の視界から見えない位置まで歩いていったのでどこに向かったのかが不明だが、あれは一体何だったのか、いまだにわからないままである。

さて、飛行機は無事に離陸することができた。ただ、飛行機の中が寒い。冷房がかなり効いているのか、非常に寒い。こんなに寒くては寝ることが出来ないではないか。「ここはブランケットでも借りよう」と考えた。ちょうどいい具合にCAがブランケットを持って歩いてきたので、そのCAを呼び「Can I have that?」と、さっとそのブランケットに僕が手を伸ばす。

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「ガシッ」と両者がブランケットをつかむ状態になる。「なんだ?なぜこのCAは必死にブランケットを握っているのだ?」僕は混乱した。すると、CAは僕を見てにっこりしてこう言った。

「10ドル(にっこり)」

※料金は適当です。

し、しまった。この航空会社は航空券が安い分、飲み物や機内食が有料となっていることは知っていた。ただ、ブランケットまで有料だとは気が付かなかった・・・。しかも咄嗟に「Oh, then No, Thanks.」とか断りを入れてしまった。CAの「え?有料ならいらないの?」という目線(僕視点)を受けながら、睡眠をとろうと目をつむる。

だが、寒くて寝れない。しかし、先ほど断った手前、もう一度ブランケットを要求するのは気が引ける。とことん日本人気質な自分に嫌気がさしながらも、必死になって寝ようと頑張るのだが、寝ようとすればするほど眠れない。寒さに耐え、必死に眠ろうともがいていたら、

乗継地点のマレーシアに到着した。6時間ほど悶えていたことになる。

とてつもない疲労感を抱え、トランスファーで乗継を行い、シンガポールへ向かう。マレーシアからシンガポールまでは非常に近く、2時間もしないうちにシンガポールに到着した。もちろん睡眠時間はゼロだ。ただ、とうとうシンガポールについたという事実で、無駄にテンションが上がった。

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多分シンガポールの空港風景。マレーシアかもしれない。とにかく数年ぶりに海外の地に降り立った僕は、無駄にハイテンションになっていた。到着した日は日曜日なので、友人が親切にも空港まで迎えに来てくれることになっていた。

1日目

視察1日目が始まる。一睡もしない状態からのスタートだったのだが、この日だけシンガポールに慣れた友人が一緒ということで、様々な箇所を巡れるように予定を詰め込みまくっていた。セントーサ島の水族館、マリーナベイサンズ、植物園付近の大きな人工ツリーなど、シンガポール名物的なところをふんだんに盛り込んだ1日を過ごした。

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こちらは水族館のタツノオトシゴ系生き物。僕はこういった生物が結構好きだ。

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人工ツリー。橋のようなところはお金を払うと歩ける。もちろん歩きませんでした。

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マリーナベイサンズ。屋上のプールは宿泊者しか入れないため、建物の写真のみ。

色々と見てまわった感想なのだが、当たり前なのだが人工で無理やり作ったものが多いというものだった。僕が訪れた2015年はシンガポール設立50周年記念だったのだが、できて50年の国という現実は、やはり少し薄いという印象を受けることになった。気温も歩くのが耐えられないレベルで暑く、地下鉄や建物の中に入って暑さを凌ぐのが普通という具合だった。これなら大阪に統合レクリエーション施設を持ってきて、税制を少しいじくれば一気に追い抜くことは可能なのではと感じた。それすらできないのが日本のスピードという悲しい現実・・・。ただ、人工的にあのレベルのモノを作り出せば、企業の誘致が出来て潤うという事例を目の当たりにすることが出来たのは良かった。

これにてシンガポール1日目を終わります。思い通りに動いたのはここまでで、あとは悲運が僕を襲うことになります。

次の記事:シンガポール旅行記その2

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