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その3:留学時代後半

僕がどのような経験を経て米国公認会計士(USCPA)の受験を決意したのかについて書いていきます。今回は、留学時代の中盤から後半にかけて、僕がふと気が付いたことについて書きたいと思います。

会計学との出会い

さて、留学開始早々に自分の勉強してきたことを否定されたようでお先真っ暗な状態な僕でしたが、本当に偶然、会計学という学問に出会うことが出来ました。「参照:大学~留学時代初期」そのきっかけは、留学当初に、とにかく自分が受講可能な講義に手当たり次第に参加していたときでした(大学の講義は講義が開始してから本登録まで少しの間の期間が設けられており、その間に色々な講義に顔を出して本当に受講登録するか判断することが出来ます。簡単に言うと味見できるといった感じです)。そ手当たり次第に見学した講義の中に、「財務会計基礎1」が存在していました。

正直、最初に講義を聞いた時の印象は「絶対に受講しない」というものでした。周囲を見ても白人しか存在しないし、先生は物凄く早口で何をしゃべっているかわからないし、会計の専門用語(しかも英語)もさっぱり意味不明だし、これは絶対に単位を取れないからやめておこうと講義を聞きながら思っていました。さっさと講義を抜ければよかったのですが、チキンだったので一応最後まで講義を聞くことになりました。これが僕の運命を決定づけました。

講義の最後に、周辺にいる人たちでグループを作って、自己紹介をしてくださいと教授が言い出したのです。「何を言っているんだ?受講登録もまだだろう?」僕は混乱しました。このネイティブの団体にどうやって入る?落ち着け、今教室を出るとそれこそ恥ずかしい。どうする?と一人でテンパっていました。その時親切な人が「このグループに入れよ」と申し出てくれたので、何とかボッチになるのは回避できたのですが、そこからも軽い拷問のような感じでした。まず皆が何を言っているのかが分からない。自己紹介をするときも「日本から来ました。よろしく」で終わりました。そこあら僕が存在しないように自己紹介は終わり、講義が終了しました。今でも思い出せますが、あれは辛かった。

その講義が終わり、「やっと解放された」と思った僕は、さっさと帰って別の講義の時間割でも調べようとしていました。その時、講義中に僕をグループに誘ってくれた人が追いかけてきて「君、日本人だろ?昔日本に行ったことがあるけど、もの凄くいいところだよな」と話しかけてきました。「日本が好きだし、これからもよろしく」とあっさりと友達になりました。このように、日本が好きという人は一定数います。過去の日本人に感謝する瞬間です。僕も留学中、何度感謝したかわかりません。

その彼が言った発言が「さっきのアカウンティングは面白そうだ。一緒に受講しようぜ」「えー!」普通に衝撃でしたが、友人もできたし「OK」とあっさり返事してしまいました。正直乗り気ではなかったのですが、「No」と言えない日本人、そこは笑顔で承諾しました。この瞬間、僕の人生は会計方面に向かって走り始めます。

会計という拷問開始

さて、現地に友人が出来たのはいいのですが、「財務会計基礎1」は僕にとって非常に困難なものになりました。講義を進めるといきなり単語の意味が分からないのです。Asset, Liability, Equity, Accounts receivable, Accounts payable, Depreciationなどなど。その度に辞書を引くことになるのですが、その辞書に登場する日本語も資産、負債、純資産、売掛金、買掛金、減価償却など、これまでの人生で聞いたことのないような単語ばかり。今度はその日本語の単語をインターネットで検索する、という二度手間なことをずっとやっていました。

逆に、あの時に会計の専門用語を英語の分厚い教材で読んだことが「英語を英語で理解する」という非常に効率の良い勉強方法だったのですが、当時の僕にとっては本当にキツい作業でした。教科書が異常に分厚いのに、1ページを読むのに何度も電子辞書とネット検索を行う必要があるので、全然進まないのです。あまりにもわからなくて、イライラして文房具をベッドの布団にたたきつけたこともあります。英語で専門的な何かを学ぶのがこれほど厳しいものだとは思ってもいませんでした。

会計に関して

そのような厳しい日々が続きましたが、会計というのはルールです。特に、最初の方に学ぶことは日本で言う「簿記」と同じなので、正解が存在します。ルールさえ覚えてしまえば、あとは誰でも正しく解答することが出来るのです。例えば、世界中のどこでみても1+1=2となるように、会計にも法則が存在しているのです。その法則を膨大な量の練習問題を解くことによって、少しずつ覚えていった僕の成績は、少しずつですが上昇を開始しました。毎回の講義の後に、家でネット上で解くそれまでの講義の内容を踏まえたミニテストがあるのですが、その点数がじわじわと上がり始めたのです。

そこまで来ると、これまでせっかく覚えた内容を忘れることが怖くなり、復習も開始しました。さらに余裕ができてくると、次の講義の予習も行うようになりました。忘れるのも、講義についていけなくなるのも嫌だったのです。留学当初の惨めな思いはもうたくさんでした。何かに取りつかれたように教科書を読み、練習問題をネットで解き続けました。

転機と気付き

そんな僕に、転機が訪れます。中間テストの時です。この中間テストは簿記3級レベルだったのですが、僕にとっては留学先で初めての規模が大きいテストでした。ここで、とにかく落ち着いて今までの勉強を出し切りました。その結果、なんとクラスで1番の成績を修めることが出来たのです。100点満点の98点で、クラスに2人という発表でした。僕の成績は98点だったので、なんと僕が成績1位の内の1人だったのです。これはうれしかった。ただ、このときはただうれしいだけでした。

そのテスト発表の後、先述した友人が僕にある発言をしたのです。それは「よくそこまで高いスコアを取れたね。僕も頑張ったけどそこまでじゃなかったよ。まだ概念が良く分かっていない分野があるから、家でぜひ教えてくれ」というものでした。日本人の僕が、英語ネイティブの人に会計を教える?一体何を言っているんだ?当然、僕は混乱しました。そして、ある当たり前のことに気が付いたのです。

次に続きます。

その4:USCPAの意義

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