Big4監査法人勤務の米国公認会計士(USCPA)によるサイト。USCPA情報はメニューから。時事ネタ等はブログから。

MENU

その4:USCPAの意義

僕がどのような経験を経て米国公認会計士(USCPA)の受験を決意したのかについて書いていきます。今回は、留学時代の経験から、どうして米国公認会計士(USCPA)の資格を取得することに意義があるのか、つまりどうして僕がUSCPA受験を決意したのかについて書いていきたいと思います。

気付きから確信へ

前回に記載した通り、「会計を教えてほしい」と頼まれたときに、僕の中でふと気づいたことがありました。それは「英語ではなく、英語で専門的なこと(この場合は会計)を極めればネイティブにも負けないのではないか」というものです。英語ネイティブに大きな劣等感を持っていたのに、そのネイティブから「教えてほしい」と頼まれたことは、僕にとって少なからず衝撃でした。

その後、その友人に教えながらも、僕はさらに予習と復習を積み重ねました。時間があればパソコンを開き、何度でも解ける練習問題を満点になるまでひたすら解き続けました。わからなければ教科書に戻り、該当箇所を読み込み、ネットで検索し、また問題を解くという行為を続けました。そして迎えた「財務会計基礎1」の期末試験。100点満点のうち、98点だったか100点だったかの記憶は定かではないのですが、ここでも1位を取ることが出来ました。この時は中間テストのように2人の1位がいる状態ではなく、単独の1位。このとき、僕の気づきは確信に変わりました。「英語で専門分野を突き詰めれば、世界でも勝負できる!」

この期末テストが終わった瞬間に、次の学期の予定は全てキャンセルして、全て会計に関する講義を取得しました。強制的に留学生に課せられる「英語」の授業(アジア系の人々が英語に慣れるための講義)を大学のカリキュラムを組む人と交渉して極限まで減らしてもらい、残りにできるだけ会計の講義を詰め込んだのです。とはいっても受講登録が出来たのは「財務会計基礎2」と「管理会計基礎1」の2つだけ。

この2つの会計の講義に関しても、最初に受講した「財務会計基礎1」と流れは同じでした。最初はわからないのですが、ひたすら問題を解いて教科書を読み込み、予習と復習を繰り返せばどんどんと成績が上がっていきました。そして、僕の上記の確信は正しく、財務会計の方はネイティブに、そして管理会計の方は中国人に僕が教えるという経験を積むことが出来ました。日本人の、英語で話すことがそこまで得意ではない僕が、ネイティブや外国人に会計を教えることが出来たのです。そして、また最終的にはクラスでトップの成績を収めることが出来ました。

この留学経験から、僕は1つの結論にたどり着くことが出来ました。それは「日本人として世界で勝負するには、何かの専門分野に特化することが近道」ということです。これが一番現実的な方法だということです。特に、僕のような子供のころに海外の経験などが全くない日本人(いわゆる純ジャパ)にとって、専門分野に特化するのが一番効率的だと思います。

これは、普通に考えれば当たり前のことでした。例えば、会計をほとんど知らない日本人に、営業利益や資産と負債、純資産、連結や減価償却の話などを持ちかけても、ほとんどまともに会話が出来ないと思います。「専門用語」だからです。専門用語とは、知らなければ全く理解できないという性質を備えています。同様に、日本語がペラペラの外国人に、簿記の話や会計の話を持ち掛けると「こいつは何を言っているんだ?」という反応が返ってくると思います。その外国人は日本語は得意でも「簿記・会計関係の日本語」は得意ではないからです。外国人が日本の簿記を勉強していれば別ですが、基本的にそういった人は少数派だと思います。逆に、外国人でも日本の簿記などを突き詰めて勉強していれば、「日本人より使える外国人」になる可能性が高いのです。ここに、僕がUSCPA受験を決意した理由があります。

僕がUSCPA受験を決意した理由

留学経験より、僕は会計を英語で専門的に勉強しようと考えました。そしてこのような分野に進むのはどのようにすれば良いのかを調べたところ、資格という目に見える形で手に入るのが米国公認会計士(USCPA)というものでした。英語と会計という分野で見れば、BATICやイギリスの公認会計士や、海外の会計大学院(特にテキサス大学オースティン校)も考慮したのですが、日本に在住しながら、しかも働きながら取得が可能で、世界に通用する資格ということで、USCPAを目指すことにしたのです。

そして留学が終了して帰国し、その直後から就職活動を行い、いくつかの内定をもらった中から最もグローバルな会社を選択して入社することになりました。当時は海外営業を行いながらUSCPAの勉強をしようと思っていたのですが、財務部所属となったので、その時点から専門学校に依頼して、本格的に勉強を開始しました。

USCPAの意義

長かったですが、このように僕が経験したことを書いた方がUSCPAの意義が伝わりやすいと思って書きました。これらの記事上にもあるように、専門分野に特化して英語で勉強すること。それが体系的に可能な点が、USCPAを勉強する一番の意義だと僕は思います。現在、日本語でも会計や税務を知っているビジネスパーソンは多くないと思います。そんな状態で、英語で会計を理解している人がいるとすればどうなるでしょうか。英語と会計のスキルを両方身に着けている人は本当に少数派だと僕は思います。ところが、世界の方は日本の準備を待つことなくどんどんグローバル化しています。

仮に日本が「待ってくれ」といったところで、この流れは止まりません。コンビニの店員や工場の単純作業などはどんどん賃金が安い外国人にとって代わり、日本の企業は売上を求めて世界に飛び出す必要があります。「おかしい」ではなく「世界中がどこもそう」なのです。この状況に嘆く時間があるのであれば、少しでも早く英語で何かの専門分野を学んで、外国人を打ち負かせるレベルになれば良いのです。特に今の日本では、専門分野を英語でできる人は数少ないので、グローバル企業などからすぐに採用される可能性が高くなっています。現実に、僕がいた企業でも面接を受けた企業でも、海外の現地法人や本社の海外経理部門に人が足りないと悲鳴を上げているところが多かったです。

このように、「世界に通用する人材の一歩」として、USCPAは非常に大きな意義があると考えています。僕が経験したように、英語力だけを見ればまだまだ帰国子女やネイティブに勝てないかもしれません。ところが、経理部での仕事や会計に関する話であればそれらの人に勝てる可能性が見えてくるのです。少なくとも全敗することは無くなります。専門分野で勝てば良いからです。

以上、少し長く4つのエピソードを書いてきましたが、これが僕がUSCPAの受験を決意するまでの流れになります。どうしても専門分野に特化することの重要性を伝えたくて長い話となってしまいましたが、少しでも勉強を開始するか迷っている人に参考になれば幸いです。USCPAはそれを取得すれば世界に通用する人材になったというわけではありませんが、世界に踏み出す一歩としては最適だと僕は思っています。

米国公認会計士

サイトマップ

スポンサードリンク

米国公認会計士

PAGETOP
Copyright © USCPAの会計日記 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.