米国公認会計士(USCPA)に合格し、Big4監査法人で働いてます。USCPA情報をメインにリアルな情報を記載。

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USCPA合格後の3段階

USCPA合格後の段階について

今回は、USCPAに全科目合格した後に存在する、3つの段階を紹介します。実は、基本的に全科目に合格した段階では「USCPA」と名刺に記載することは出来ません。USCPAの試験には合格に伴って選択可能な3つの段階があります。具体的には1.以下の3つとなっています。

  1. 全科目合格の段階
  2. サーティフィケート取得の段階
  3. ライセンス取得の段階

※ほとんどの人の場合、2と3は同時に行われるので、実質的には2つの段階となっています。次からは、上記3つの段階について、それぞれ説明していきます。

1. 全科目合格の段階

USCPAを受験する人は、まず初めにこの段階を目指すことになります。USCPAの試験は全部で4科目あるのですが、それらの全ての科目を18か月以内に合格することにより、全科目合格の状態となります。全科目合格すれば、合格した科目の期限が切れるというExpireの恐怖からは逃れることができるため、この時点で受験者は一安心ということになります。一般的に「USCPAに合格した」というのはこの段階のことを指します。

※転職活動を行う場合は、1つの科目でも合格すれば履歴書にその合格した科目を記載可能です。僕も、実際に転職活動をしている期間は科目合格について履歴書に記載していました。僕の場合は3科目合格の時点から転職活動を開始したのですが、履歴書に手書きで

  • 「○月○日 米国公認会計士FAR科目合格」
  • 「○月○日 米国公認会計士BEC科目合格」
  • 「○月○日 米国公認会計士AUD科目合格」

と連続して書いていました。記載する文字数が多くて地味に面倒でした。ですが、この記載でも面接官からは割と良い反応を受けることができました。実際に社会人になって驚きましたが、「英語」で「専門分野」を学ぶ人は相当少なく、科目合格という実績があれば、ある程度の英語力は担保されるからだと思います。それが、最後の科目も合格して全科目合格の状態になったときに

「○月○日 米国公認会計士全科目合格」

という記載になりました。記載数が大幅に減ったのでこれは本当に嬉しかった。ただ、上記にも記載した通り、この時点ではまだ名刺に「米国公認会計士」や「USCPA」という資格名の記載を行うことはできません。この時点では「全科目合格者」であって、資格を持っているわけではないためです。そこで、資格としてUSCPAを名乗りたい人は、この時点から次の段階に進む必要があります。

2. サーティフィケート取得の段階

全科目合格の次に取得するのが「サーティフィケート」、つまり資格証明書のことになります。こちらを取得した時点で「USCPA」と名乗ることができるようになります。ただ、この次に記載する「ライセンス」と同時に取得する人がほとんどなので、一般的にはUSCPAが否かはライセンスを持っているかどうかという点で判断されることが多いです。監査法人でも、「ライセンスは何州ですか」という質問が基本的になります。僕はこれまで「サーティフィケート」という単語は聞いたことがありません。

基本的にサーティフィケートとライセンスは同時進行で取得することが多いのですが、そうでない場合もあります。アメリカは連邦制の国家なので、USCPAの登録はそれぞれの「州」に対して行うのですが、州によっては次の段階であるライセンスを取得する前に、このサーティフィケートを取得することが出来ることもあるようです。しかし、その場合でもライセンスを取得していないと様々な制限がかかるようになっているようです。調べてみたところ、下記のような例を見つけました。

<例>
グアム州:サーティフィケートだけの場合、USCPAと名刺に記載するには「Inactive」という記載が必要

つまり、グアム州USCPA(Inactive)という表記になるということです。Inactiveとは、簡単に言うと「非稼働中」のようなものです。USCPAではあるんだけども、ライセンスが無く効力はありませんよ、というイメージでしょうか。

3. ライセンス登録の段階

これがUSCPAを目指す人の最終的なゴールになると思います。「ライセンス登録」とは州にライセンス登録を行うことによって「営業許可」をもらうことになります。つまり「うちの州で営業して良いですよ」ということですね。ただ、日本に住んでいる人にとっては必要のないものかもしれません。サーティフィケートとともにライセンスを付与するという州が大半なので、この時点で名刺に「米国公認会計士」や「USCPA」と記載しても全く問題が無くなります。

ライセンスを取得するには割と厳しい要件を通過する必要があるのですが、州によっては比較的簡単な要件しか課していないところもあります。例えばライセンス登録の要件のひとつに「監査経験を数年」を要求している州が多いのですが、ワシントン州などは経理の経験などでも問題なくライセンスを取得することが出来ます。日本人の大半は監査経験を積むことができないので、日本人のUSCPA合格者はワシントン州でライセンス登録を行うことが基本的な流れになります。

どの段階まで目指すべきか

USCPAの勉強をする人は、どの段階まで目指すのが良いのでしょうか。基本的には

  1. 全科目合格まで
  2. ライセンス取得まで

の2択となると思っています。僕個人としては、ビジネスマンでいる限りはライセンスを取得するまで進めた方が良いと感じています。せっかく試験を通ったのに、名刺にその事実をかけないという時点でもったいないことになります。名刺効果の段階で、まさか自分から「USCPA全科目合格の○○です」とは言い出せないでしょう。それが、名刺に書くことによって無言で相手にアピールすることが出来るようになります。

ただし、ライセンス登録することによって、その州から求められる継続教育(CPE)を行う義務が生じます。一般的には面倒と敬遠される継続教育ですが、僕は自分を強制的に勉強に向かわせる良いシステムだと思います。

以上で、米国公認会計士(USCPA)を合格した後の3段階についてを終わりたいと思います。

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