米国公認会計士(USCPA)について、今回は僕が思うライセンスの効果について、つまり名刺に「米国公認会計士(USCPA)」と書くことの効果について書いていきたいと思います。これは基本的に事業会社で通用する話だと思います。

USCPAライセンスの効果

僕がベンチャーで働いていた時、財務部に所属していたのですが、基本的に様々なお客様と応対するという役割も行っていました。その時に感じたことなのですが、USCPAのライセンスを保有していると、つまり名刺に「米国公認会計士(もしくはUSCPAなど)」と記載していると、「なめられない」ということです。これは、ひとりのビジネスマンとしてなめられないというだけでなく、会社そのものもなめられないということなのですが、もう少し具体的に書いていきます。

はじめにも書いたように、僕は仕事上、様々な金融業界の人々の営業の方々とお話しさせていただく機会が多かったのですが、当然最初に対面するときは、名刺交換を行います。この際、基本的にほとんどの人は名刺の内容をしっかりみることになると思います。会社、役職、名前、そして、「米国公認会計士(USCPA)」と書いてあるところでピタリと動きが一瞬停止します。

このとき、「へぇ」と感心してくれる人もいれば「えっ」となんとも言えない声を出す人もいました。ビジネスマンとしてそれはないだろうとも思うのですが・・・。名刺を見た人は、珍しい資格は話のネタになるので、結構な割合で色んな反応を示してくれるのですが、これのおかげで少しは話の流れがスムーズになります。「私は証券アナリストを目指しているんですよ」と言ってくれたり「社内でTOEICがあり、どうすれば高得点とれますかね?」といったことであったり。

このあとに、純粋にビジネスの話に入るのですが、このときにUSCPAの効果があると僕は思っています。USCPAと書いてある時点で、金融や会計の知識がある程度備わっていると相手に伝わっているので、わけのわからない話を切り出されにくくなるのです。例えば、自社にとってメリットがほとんど無い話などは一切切り出されなくなります。

業務の話なので露骨な話は出来ないのですが「○○と言う商品もありますが、これはやめておきます」という話や「これはご存じだと思いますが・・・」と何度も繰り返す人もいました。説明する人が何となく自身が無さげで、僕が追加で質問をすると何となく困ったような状態になる人もいました。

僕はビジネス上は非常に親切な態度でお客さんと接している(と信じています)のですが、相手にとってはすでに知っていることを「自分を試すために質問しているのかもしれない」ととらえているのかもしれません。

他の営業の方は、商談が終わった後にもう一度名刺を見て、「御社ではこのような資格をお持ちの方が多いのですか?」と聞いてこられたこともありました。実際資格を持っている人は何名かいたので、それを伝えると「すごいものですねぇ」と感心されておりました。また、別の記事にも書いたと思いますが、商談後に直接電話がかかってきて、「USCPA取得されたんですね」と妙な雑談を繰り広げたこともあります。

まとめ

このように、会社の代表として社外の人と対峙するときに、USCPAと名刺に記載がされている場合は「ある程度の知識がある会社」と印象を与えることができると思います。この印象を与えることができると、まず自社にとってメリットが薄い商品は提案されにくいですし、なめた態度はとられにくいと思います。

以上で、USCPAのライセンスの効果を終わりたいと思います。