REGとは
USCPA試験の科目の1つであるRegulation、いわゆるREGを分析します。REGは日本語では「法規」となります。法規と言われてもなじみが薄いですが、実際の出題範囲をみると税法に加えて、契約、債務者と債権者の関係などのビジネスローも含む非常に幅広い分野となっています。
試験の配点
REGの配点は以下のようになっています。
- Ethics, Professional Responsibilities and Federal Tax Procedures:10–20%
- Business Law:10–20%
- Federal Taxation of Property Transactions:12–22%
- Federal Taxation of Individuals:15-25%
- Federal Taxation of Entities 28-38%
1が会計士の責任や倫理になりますが、範囲には連邦税法の手続きも含まれているため、税金関係が80~90%で、残りの10~20%がビジネス法務という出題範囲になります。税法だけでも膨大な量になるので、ビジネス法まで勉強して合格点を取得するには非常に大変な科目となります。受験時代の僕にとっては一番苦手な科目でした。
REG内容の詳細
REGの出題内容をもう少し詳しくみてみます。僕が使用していた問題集であるBISKの目次を参考にすると、以下の分野で構成されていました。
- Individuals
- Property
- Corporations
- Partnerships
- Estate, Trusts & Exempt Organizations
- Business Structures
- Contracts
- Sales
- Negotiable Instruments & Documents of Title
- Secured Transactions
- Debtor & Creditor Relationships
- Federal Securities Regulation
- Other Federal Regulation
- Accountants’ Ethics & Responsibility
- Agency
- Other Tax Topic
こう見ると、FARと同じくらい広範囲な科目であることがわかります。問題集の厚さもFARとREGが分厚く、BECとAUDが比較的マシな分厚さになっていると思います。1~5までが確定申告書の書き方などがメインになり、そこからはビジネス法などがメインとなっています。ただ、配点が大きいのが1~5の範囲になるため、勉強する比重も連邦税法に重点を置く必要があります。
問われる能力
REGで問われる能力は以下となります。
- Remembering and understanding(記憶及び理解):25-35%
- Application(応用):35-45%
- Analysis(分析):35-45%
- Evaluation(評価):N/A
まんべんなく能力を試してくる試験となっています。オーソドックスな勉強で小細工無しの知識レベルを備える必要がありそうです。
試験時間
REGの試験時間は4時間になります。BECと同じく以前は3時間だったのですが、全ての科目で4時間の試験となりました。REGの問題を4時間もPCを凝視しながら説き続ける必要があるため、うんざりして集中力が切れてしまうかもしれませんが、体調を万全にして挑んでください。
出題形式
REGは選択問題とシミュレーションのテストレットで構成されています。問題数と配点は以下の用になっています。
【選択問題】
38問×2テストレット:合計76問
配点:50%
【シミュレーション】
2~3問×3テストレット:合計8問
配点:50%
以前は1つのテストレットに24問が含まれ、3つのテストレットで選択問題が構成されていたのですが、かなりの変更が行われました。4時間も試験時間はありますが、1問につき2分も時間をかけているとシミュレーション問題に避ける時間がかなり少なくなってしまうため、素早く正確に回答する技術が求められることになります。目安としては90秒に1問回答すると余裕をもって試験を進めることが可能です。
問題集
僕が使用した問題集は以下となります。
様々なEditionがありますが、最新版にこだわる必要はなく、とにかく1冊を完璧に仕上げるのがコツだと思います。問題集もたくさんの種類を入手する必要はありません。とにかく目の前の問題集を解きまくることを目指しましょう。全部の問題が理解した上での正答率が90%を超えてきたら、次の問題集に取り組んでもよいかもしれません。
以上で、REGの科目説明を終わりたいと思います。