ワシントン州のライセンスを更新した人であればわかると思うのですが、ライセンスを更新するためにCPEで単位を取得する必要があります。その単位の中で「Technical」と「Non-technical」という違いがあるのです。以前にアナウンスした通り、ワシントン州のCPEのルールが毎年最低20単位は取得しなければならなくなるのですが(参考:ワシントン州のCPEルールが変更)、その新しいルールの中で1サイクルで取得可能なNon-technicalの単位が60単位まで増加、というものがあります。では、TechnicalとNon-technicalはどのように違うのでしょうか。正直僕は全部会計系の単位を取得すれば良いやと思っていたのですが、念のため調べてみることにしました。

TecとNon-tecの違い

ワシントン州のBoard of AccountancyのHPを確認してみると、TechnicalとNon-technicalは明確に区別されています。思ったよりTechnicalの範囲が広く、これだと監査法人で用意されているUSCPAのCPE単位が認められる研修に参加するだけでCPE要件がきっちり認められそうなので安心しています。ちなみに、TechnicalとNon-technicalは以下のように例示されています。

Technical Subjects

Technicalは以下のようなものが該当します。

  • Auditing standards or procedures
  • Compilation and review of financial statements
  • Financial statement preparation and disclosures
  • Attestation standards and procedures
  • Projection and forecast standards or procedures
  • Accounting and auditing
  • Management advisory services
  • Personal financial planning
  • Taxation
  • Management information services
  • Budgeting and cost analysis
  • Asset management
  • Professional ethics (in addition to required Board approved ethics
  • Specialized areas of industry
  • Human resource management
  • Economics
  • Business law
  • Mathematics, statistics, and quantitative applications in business
  • Business management and organization
  • General computer skills, computer software training, information technology planning and management
  • Negotiation or dispute resolution courses;

非常に幅広いですね。人事マネジメントなども含まれているので、割と驚きました。では次にNon-technicalについて見ていきます。

Non-technical Subjects

Non-technicalは以下のようなものが該当します。

  • Communication skills
  • Interpersonal management skills
  • Leadership and personal development skills
  • Client and public relations
  • Practice development
  • Motivational and behavioral courses
  • Speed reading
  • Memory building

まぁ当たり前だよね、という内容になっています。むしろ、これらのCPE単位が1サイクルで60単位まで認められるようになるというのが驚きです。極端な話、「速読とコミュニケーションについて60単位分学んできました(キリッ」という人でも残り60単位で会計などを継続教育に取り入れていればライセンスの更新がOKということです(多分)。

ふと疑問に思ったので調べてみたのですが、結果的に重要な情報を知ることになり良かったです。正直、監査法人が提供してくれる研修だけでライセンスの更新しした場合、そのうち「実はダメでした!」とかなるのが怖かったのですが、どうやら頑張って研修に参加しまくれば外部のCPE業者を利用しなくてもライセンス更新が出来そうです。ただ、ワシントン州のEthicsに関してはどうしても外部業者に頼る必要があるので、その辺りについては今後もこのサイトで取り上げていきたいと思います。