ワシントン州はUSCPAのライセンス登録の要件に「監査経験」を必要としないため、監査法人での経験を積むのが非常に困難な日本人にとってオアシスのような州だと言えます。実際、他の州でUSCPAに全科目合格した後にワシントン州へ合格実績をトランスファーし、ワシントン州でライセンス登録まで行う人が大半だと思います。僕もそうでした。

そのワシントン州におけるCPE(ライセンス取得要件ではありませんので受験生はご安心ください)が変更になるということで、情報をまとめてみました。一言で言うと、一部の人にとってこれまでと比べて少し面倒なことが増えるということになりそうです。

ちなみに、変更点の原文はこちらで確認できます⇒リンク

では、変更点についてみていきましょう。ちなみに、新ルールの適用開始は2020年1月1日からとなります。

変更点1:1年ごとに単位取得が必要となる

これまでは3年間の内、とりあえず120単位を取得すればライセンス更新の要件を満たすことが出来ていました。例えば、3年目の最初の月に一気に120単位を取得しておけば問題なかったのですが、これからは毎年最低20単位を取得する必要があります。暇な時間を見つけて一気にCPE取得を終わらせるタイプの僕としてはこの変更は厄介なものになります。

注意点として、Board Service(州の業務?)、First time instructor developer(初めてのインストラクター?)、authorship of published materials(著作物の作成?)は20単位に含めることは出来ません。が、この項目については基本的にスルーで良さそうです。

また、2018年にライセンス登録した人は2020年に120単位取得が可能です(2018年、2019年に20単位を取得する必要はありません)。2019年にライセンス登録した人は2020年、2021年に20単位以上で合計120単位を取得すればOKです(2019年に単位を取得する必要はありません)。とは言っても、念のため20単位取得しておけば後で楽になるので、個人的にはまんべんなく単位を取得することをお勧めします。僕は出来ないのですが・・・。

変更点2:非テクニカルの単位は60単位まで

1度のライセンス更新サイクル(3年間です)のうち、取得可能なNon-technicalの単位上限が60単位まで引き上げられます。現状の上限はいまいち良くわかってないのですが。ちなみにNon-technicalの例としてはLeadership、Personal development skill、そしてPractice developmentなどがあげられます。よくわかりませんね。

変更点3:CPE延期申請の理由を拡大

これまでCPEの延期申請は「individual hardship」の場合のみ認められていたのですが、誰でも申請が可能となります。CPE取得可能期間はライセンスの更新期間と異なり、ライセンスの更新期間は3年ごとの1月1日から4月30日の期間に対して、CPEの取得可能期間はライセンス更新期間の前年の年末である12月31日までとなります(参考リンク)。CPEの延期申請とは、CPEの単位取得期間をライセンスの更新期間まで、つまり4月31日まで延長することを意味します。

この延長申請はライセンスの更新期間を2サイクルするうち、1度しか出来ない、つまり6年間で1度しか使えないものとなっていることに注意が必要です。また、延期申請は1月1日から6月30日の間のみ受け付けられます。間に合わないと思ったらすぐに申請が必要ですね。

大きな変更点としては以上3点になりそうです。これから情報のアップデートが入り次第、このページを更新するか新たにページを作ってお知らせします。このページではすべてを網羅しているわけではないので、ワシントン州ライセンス登録者は一度ワシントン州BOAのページを確認しておくことをお勧めします。