米国公認会計士(USCPA)に合格し、Big4監査法人で働いてます。USCPA情報をメインにリアルな情報を書いていきたいです。

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テストレットの難易度変化

米国公認会計士(USCPA)について、今回はいわゆる「試験中にテストレットの出来具合によって難易度が変化する」ことについて書いていきたいと思います。

テストレットの難易度変化

USCPAの勉強を行っている人なら知っているかもしれませんが、この試験ではテストレットの出来具合、つまり正答率によって、次のテストレットの難易度が変化すると言われています。USCPAの試験の仕組みについては「USCPA出題形式」をご覧ください。

軽くおさらいすると、USCPAの試験には選択問題のテストレットを3つ終わらせた後にシミュレーションや記述問題のテストレットを解くという流れになっているのですが、この各テストレットには難易度が設定されていると言われています。その難易度とは

  • Medium(普通)
  • Difficult(難しい)

の2種類であり、Mediumのテストレットには基礎的な問題が多く、Difficultのテストレットには難しい問題が多く出題されると言われています。そして、USCPA試験の配点は難しい問題が高い配点であり、いかにDifficultのテストレットで難しい問題に正答するのが合格へのカギを握ると言われています。

USCPA試験の流れですが、試験の最初のテストレットは全員がMediumであり、その最初のMediumの出来が良ければ次のテストレットはDifficult、出来が良くなければ次のテストレットもMediumとなるシステムになっています。そのため、合格体験記の中には「2つめのテストレットをみるときが一番緊張した」という意見も見受けられます。システムを考えれば一理ありますね。

難易度変化は気にしない

ただ、僕は自分の受験を振り返って、テストレットの難易度の変化についてはこのように思っています。

細かいことは気にしない

というのも、僕はUSCPAの4科目の試験を通して、難易度の変化に気づくことは一度もありませんでした(笑)。あえて言うならば、AUDの試験の時はテストレットの難易度が「どんどん簡単になっていく」と感じることはありましたが、このときも90点以上の点数で合格でした。

つまり、自分の今までの勉強の成果を「難易度」というあいまいなもの、自分では判断できないものに振り回されるよりは、一切気にせずに全力を出し切ることに集中したほうが良いということです。難しいと感じようが簡単だと感じようが、気にせず確実に1問ずつ素早く正解を積み重ねる方が合格に近づきます。

受験体験談

これを理解してもらうために、僕が最初に受験したFARでの受験体験記を少し話します。ちなみに僕がFARを受験したときは「難易度の変化」を完璧に信じ切っている状態でした。

ハワイ受験

僕がUSCPAの試験で最初に受験した場所はハワイでした。僕が出願したメイン州は当時日本受験を認めていなかったので、アメリカのどこかで受験する必要がありました。グアムの試験会場が満員という緊急事態だったので、次に日本から近いハワイの会場を選択しました。

一度でもアメリカ受験を経験した人であればわかると思いますが、アメリカで受験するとなると莫大なお金と膨大な準備が必要になります。有休を数日使うための交渉、航空券代金、ホテル代金、滞在先での飲食費などです。それらを準備する時間とお金を投資して、僕は初めてのハワイの地を踏みました。この時、絶対に不合格は取れないというプレッシャーでいっぱいでした。

試験日当日

そして数日後、実際の試験の日がやってきました。非常に緊張しながら試験会場であるプロメトリックセンターに足を踏み入れたとき、僕は「難易度の変化」を信じていました。FARとBECの2科目受験だったのですが、最初に選んだのはFARでした。今までの人生で味わったことのない緊張を覚えながら、テストをスタートしました。数か月の勉強の成果を試すときがやってきました。最初のインストラクションを読み終えて、とうとう最初のテストレットに進みました。ここで、30問の選択問題が出題されていることを確認しました。

チュートリアルを受けられた方や、実際に受験された方はわかると思うのですが、悦とレットは出題された直後に全ての問題を確認できるようになっています。つまり第1問から30問まで自由に見ることができ、全てを解答してから次のテストレットへ進むボタンをクリックするようになっています。

さて、最初のテストレットの問題を全て解き終わったのですが、そのときの印象としては

  • 確実に正答と自信があるのが7割ほど
  • 若干迷う、正答か危ういのが2割ほど
  • 不明なのが1割ほど

というものでした。テストレットの各選択問題は基礎的な問題が多く、行にすると2~4行もしないような単純な問題がテストレットの結構な割合を占めていたと思います。全ての問題を見直した後で、休憩を挟まずに次のテストレットに進みました。この時、僕の頭の中は「次のテストレットの難易度は?」でいっぱいです。

第2テストレット

この2つ目のテストレットを見たときの衝撃は、今でも覚えています。最初に表示された問題は、2行程度の非常に簡単な問題でした。「え?」僕に動揺が走りました。「簡単だ・・・」ですが、テストレットにはたくさんの問題が入っています。僕は落ち着いて、次々と問題の内容を確認していきました。そこで見た現実は、2~4行程度の問題が最初のテストレットと同じくらい入っていたということです。

この時点で、僕の頭の中では「最初のテストレットの出来が悪く、Mediumのテストレットが2つ目も採用された」という結論になりました。ここで、大きく焦り始めます。ただ、まだ2つ目のテストレットで高い正答率をたたき出し、3つ目のテストレットをDifficultにすればまだ合格の可能性はあると信じ、全力で問題を解きました。何度も見直しを行い、2つ目のテストレットを終えました。そのときの印象としては

  • 確実に正答と自信があるのが8割ほど
  • 若干迷う、正答か危ういのが1割ほど
  • 不明なのが1割ほど

というものでした。この2つ目のテストレットが終わった時点で一旦休憩を挟み、待合室まで戻ることにしました(ちなみに休憩時間もテスト時間の中に含まれており、長く休憩すればその分テストの時間が短くなります)。

第3テストレット

水を飲み、ストレッチを行い、気合を入れてテスト部屋に戻りました。そして3つ目のテストレットを始めました。最初の問題は2行。次々と問題を確認していきます。内容は1つ目、2つ目のテストレットと変わりません。大体2~4行です。この3つ目のテストレットの問題を全て確認したあと、僕の目の前は真っ白になりました。ネガティブな思考が駆け巡ります。

今までの半年間の勉強は無意味だった?またハワイまで試験を受けにくるの?何回来る必要があるの?一体いくらお金をかけてここまできたの?極貧生活はいつまで続くの?今までの苦労は何だったの?

3つ目のテストレットも1つ目と何も変化がわからないということで、僕の中ではMediumという結論になりました。大げさでもなんでもなく、本当に頭を抱えて机に突っ伏しました。「明日のBECに全力を出すためにこの場で帰って勉強するか」「一応解いて帰るか」ハワイまで来たことを無駄にしたくなくて、このようなことまで真剣に考えました。

ただ、ここまで来てあきらめるのもあまりにも勿体ない。とにかく最後までやり通そうということで3つ目のテストレットも全て解き、シミュレーションに突入しました。シミュレーションも全て解き、凹んだ状態で初日の試験を終了しました。そして、ホテルに帰って次の日のBECを全力で勉強し、BECを受験してハワイから帰国しました。ちなみにBECには難易度の変化は存在しないと言われており、それを信じていた僕はBECは動揺せずに最初から最後まで淡々と解くことが出来ました。

試験結果

上記のような無残な思いをした試験から数週間後、FARの試験結果がメールで知らされました。半ばあきらめ気味で添付ファイルのPDFを開けてみると、何と80点代で合格していました。「え?テストレットの難易度の変化は?」とここで疑問がわきました。その少しあと、BECの結果も届きました。正直BECに関しては間違えた問題はほとんどないと考えており、どれだけ高い点数なのだろうと思っていた部分もありました。ところが、ふたを開けてみると70点代のギリギリ合格。

このときに「難易度の変化」というあいまいなものにとらわれることはやめようと決意しました。実際、全て最高に自信があったAUDの試験でも難易度の変化は感じることが出来なかった、というよりむしろどんどん簡単になっていった印象を持ったのですが90点代で合格でしたし、最初から最後まで難しいと感じたREGは70点代での合格でした。

まとめ

つまり、テストレットの難易度の変化を考えても意味がないのです。特に僕のように試験のときのプレッシャーに弱い人は、難易度の変化は一切きにせずに最初から最後まで全力で解いたほうが絶対に合格に近づきます。こんなあいまいなもので一喜一憂していると、本来の実力が出せずに勿体ないことになります。自分の勉強を信じて、最後まで気を抜かずに、あきらめずにしっかりと解答しておきましょう。

以上で、米国公認会計士(USCPA)試験のテストレットの難易度の変化についてを終わりたいと思います。

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