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出願州の選択

米国公認会計士(USCPA)の受験について、出願する州をどのように決定すればよいかについて書いていきたいと思います。USCPAを目指す人にとって、自分の現状にあった州に出願することが大切になります。

USCPAまでの長い道のり

一般的なUSCPAの受験者にとっては、受験勉強を開始してから最終的にライセンスを取得するまでは長い道のりになると思います。人によっては何年もかかることもありえます。特に、大学時代に会計やビジネスの単位をあまり取得しなかった人にとっては、学歴要件を満たすだけでも一苦労となってしまいます。専門学校の提携している大学の単位を取得するにも追加で費用と労力がかかるためです。

僕が受験生だったころは「メイン州」という、学位を持っていれば(つまり4年制の大学を卒業していれば)学歴要件を満たしていた、非商学系学部の人にとっては救世主のような州があったのですが、現在ではメイン州の学歴要件も厳しくなってしまいました。そこで、会計やビジネスの単位がない人は絶対に追加で単位を取得する必要がでてきました。

また、ライセンスを取得するにあたっては実務経験を要求している州が大半であり、さらにほとんどの州では「監査経験」というものをライセンスを申請するための要件にしています。ただ、実務経験がないからといってUSCPAと名乗る方法がないわけではありません。方法はあります。

そのため、出願するときに州を選択するのですが、最終的に自分の目的に沿って一番合理的な州を選択する必要があります。以下、パターン別に分けて説明していきたいと思います。

合格実績だけで良い人

名刺にUSCPAと書かなくても良い、とりあえず全科目合格という実績があればよいという人は、間違いなく学歴要件が一番緩い州にすることをおすすめします。2015年5月現在の情報では、アラスカ州が会計単位を15単位で出願可能となっています。ビジネス単位は必要ありません。ただ、州による学歴要件などは意外にあっさりと変更になったりするので、最新情報は専門学校などに問い合わせてください。一番学歴要件が緩い州を選び、すぐに受験が出来る状態にして受験するべきです。合格後にライセンスが欲しくなったら、ライセンスに必要な単位を追加で取得して、ライセンス申請を行えば大丈夫です。

名刺に資格名をとにかく入れたい人

実務経験がないけれども、とにかく名刺にUSCPAと記載したいという人はグアム州での出願をおすすめします。グアム州は、実務の経験が無くてもサーティフィケートとライセンスが取得可能です。ただし、ライセンスは「非稼働」つまりInactiveな状態と名刺に記載しなければなりません。「田中 太郎 グアム州米国公認会計士 Inactive」という状態になります。ただし、グアム州は会計の単位が24単位、ビジネスの単位が24単位必要となります。そしてグアム州には注意点があります。下記にある「おすすめの流れ」で確認してください。

会計とビジネスの単位がありライセンスが欲しい人

商学部出身などで単位はたっぷりあり、ライセンスが欲しいという人はワシントン州での出願をおすすめします。基本的にライセンスを申請する際の要件としてほとんどの日本人が満たせない「監査経験」というものをあげている州が多い中、ワシントン州は経理の実務などを幅広く認めています。そのため、監査の経験がないのだけど会計とビジネスの単位をたくさん持っている人は、ワシントン州が選択肢として考えられます。ただ、ワシントン州は全部で150単位(会計単位24単位、ビジネス単位24単位含む)を取得する必要となります。

会計とビジネス単位と監査経験がある人

基本的に好きな州での出願が可能だと思います。ただ、専門学校にどこの州がおすすめか一度聞いてみた方が良いと思います。

ライセンス取得までのおすすめの流れ

ライセンスが欲しいという人のためのおすすめの流れとして、まずは学歴要件が簡単な州に必要な単位を取得したのちに出願します。現段階ではアラスカ州になると思います。そして、全科目に合格したのちに、ライセンスがまだ欲しいかを一旦考えます。全科目合格後にライセンスがまだ欲しいと思えば、合格実績をライセンスの実務経験要件が簡単な州、つまりワシントン州にトランスファー、つまり移管します。もちろんトランスファーする前に、ワシントン州の学歴要件は満たしておく必要があります。

「そんなことをしなくても、グアム州にトランスファーすれば実務経験がいらないじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、グアム州にはトランスファーが出来ない、つまり出願の時点でグアム州を選んだ人でないとグアム州のライセンスは取得できないようになっているのです。うまくできてますね。

個人的には、全科目合格したのであればライセンスまで取得してほしいと思います。僕も当時の学歴審査が簡単だったメイン州で全科目合格したのちに、ワシントン州に必要な単位を追加で取得し、ワシントン州にトランスファーして無事にライセンスを取得することが出来ました。やはり名刺に書くということは信頼もされる上にそこから話を広げやすいので、効果は高いと思います。

以上で、出願州の選択についてを終わりたいと思います。これらの学歴要件は実務要件といったものは変化しますので、最新のものを専門学校で聞くようにしてください。

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