米国公認会計士(USCPA)に合格し、Big4監査法人で働いてます。USCPA情報をメインにリアルな情報を書いていきたいです。

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受験までの手続き

今回は、米国公認会計士(USCPA)の受験に関して、受験までの手続きについて書いていきたいと思います。USCPAを受験するためには非常に多くの手続きが必要となります。ここをまとめておかないと、未対応の分野がたくさん残っている気がして不安になるので、筋道として各ステップとその大まかな説明を記載しておきます。USCPA受験までのイメージをつかんでいただければと思います。

前提として、USCPAに関する全ての手続きにおいて言えることなのですが、アメリカの試験であるため、受験準備の段階で海外とのやり取りが発生するため、日本での手続きとは異なり、想定より時間がかかることがあります。例えば、問い合わせた事項について先方より全く連絡がなかったり、届くはずの郵便物が予定の日程より遅れたりする可能性があります。そのため、全ての予定について、ある程度の余裕を持たせた準備を行っておいた方が良いです。では、具体的に試験までの流れを見ていきたいと思います。

1.出願州を選択する

始めに、自分の現状に応じて、どの州に出願するかを決定します。会計やビジネス科目の単位数や実務経験、そしてライセンスが必要か否かなどが州を決定する際の判断基準になります(参考記事:出願州の選択)。専門学校によっては、自分の単位取得状況を報告すれば単位がどの程度足りないのか、どの州にすればよいのかなどを相談に乗ってくれる学校もあるようですので、活用してみてください。

2.学歴審査を行う

次に、自分の現在の取得している単位と、自分が出願したい州の学歴要件の差を知るために学歴審査を行います。卒業した大学に連絡を取り、卒業証明書(英文)と成績証明書(英文)を取り寄せます。それらと学歴審査にかかる手数料を、国際郵便でアメリカの学歴審査機関に郵送します。学歴審査機関は米国に何種類か存在するのですが、自分の出願する州が認めている学歴審査機関を利用しましょう。また、この学歴審査の結果が郵送で自分の家に届くのに割と時間がかかります。ちなみにですが、僕が利用したFACSという機関は、学歴審査依頼を受領したという以下のようなメールを送付してくれました。

Dear Applicant:
Your request for an evaluation was received on MM DD, YYYY(←受領日です).  The current processing time is 4-6 weeks from this date. If additional information is required, the evaluation staff will contact you. When the evaluation is completed, the original evaluation will be sent to the state you requested and a copy will be sent to you.

このような「書類を受領しました。郵送まで約4-6週間お待ちください」という親切なメールを送っていただいたのですが、この6週間後くらいに学歴審査の結果が届きました。2か月もかからないくらいだったと記憶しています。そして届いた結果が以下になります。

gakurekisinsa

これは当時、学歴要件が「4年生大学卒業」のみであったメイン州に出願する際に依頼した学歴審査なので、審査は4年制大学卒業という点しか確認されていないと思いますが、現在ではどこの州であっても会計単位やビジネス単位が必要になると思いますので、それらの要件を満たしているかという点まで見られると思います。この写真は念のため、情報共有として掲載しておきます。※塗りつぶしている箇所は個人情報になります。

3.不足単位を取得

上記のような学歴審査を行った結果、まだ単位が足りないということになれば、追加で単位を取得する必要があります。単位は専門学校経由で、提携している大学の単位認定試験を受けることになります。僕がライセンス登録のために受けた単位認定試験はUSCPAの本番より難しいものではなく、あっさりと最高の評価で数単位を取ることが出来ました。これはGPAが上がってよかったと思っています。

※注意点※

事前にどれくらい単位が不足しているか、専門学校の調査などで判明している人は、ステップ2の学歴審査を行う前に、確実に受験する州が要求するレベルまでしっかりと単位を取得しておき、十分に単位が揃ったと思った段階で学歴審査を行う方が良いかもしれません。上記にも記載した通り学歴審査自体に数週間を要する上、何度も学歴審査を行うと余分に費用がかかってしまいます。

4.出願手続き

学歴審査機関から、上記の画像のような「受験に問題がない」旨の紙を受け取ったら、出願した州にも学歴審査の結果が届いていることになります。ここからいよいよ出願手続きに入ります。州によって、オンラインで出願する場合もあれば、紙面で出願する場合もあります。州によって異なりますが、基本的には「NASBA」と呼ばれる機関のHPからオンライン出願フォームで出願します。NASBAでのアカウントを作成する必要があるので、このあたりは専門学校から具体的な手順を教えてもらいましょう。また、出願はオンラインで可能なのですが、それとは別途「公証」と呼ばれる手続きが必要な州があります。現在、日本人から人気のある受験州であるワシントン州やアラスカ州では公証は必要ないようですが、当時僕が出願したメイン州では必要でした。

公証手続き

公証手続きは基本的に米国大使館で受けることになります。僕は受験当時に地方に住んでいたので、有休を使って東京の米国大使館まで行き、おびえながら職員の質問に答えて、最後に書類をもらった記憶があります。ちなみに米国大使館に入るにはパスポートが必要です。これを別途、州の方に郵送で送る必要がありました。ただ、上述の通り日本人に人気のワシントン州やグアム州、そしてアラスカ州では公証は必要ないようなので、今後は日本人受験生でこちらの手続きはあまりやらないかもしれません。

推薦状

州によっては、推薦状を必要とする州もあります。ちなみに推薦状ですが、テンプレートのような英文を自分で記載して、それを印刷して、推薦してもらえる人にサインしてもらう方式となっています。僕は信頼できる友人3人にお願いしました。「推薦状」と聞くとなにやら教授やら上司の推薦が必要になるのではと不安になりますが、友人3人でも問題なく受験できました。

公証に加えて、推薦状3通(メイン州の場合のみ)を郵送で送ると、出願が完了します。

5.NTSの受領

上記のオンライン出願を終えたら、オンライン出願の時に選択した方法(郵送やメールなど)でNTSというものが届きます。Notice to Scheduleというもので、これが受験票です。いよいよ試験まであと一歩というところですね。このNTSには「有効期限」と「試験を受けるためのID」が記載されています。当たり前ですが、このNTSに記載されている氏名とパスポートの氏名は、完全に一致している必要があります。一致していなければ、テスト時の受付で受験を拒否されてしまいます。

6.テストセンターの予約

NTSを受領したのち、プロメトリックセンターというサイトからNTSに記載されている受験科目、受験日程、受験場所を自分で決定することができます(参考記事:試験会場及び空き具合確認方法)。その際に、NTSに記載されているIDが必要となります。NTSを手に入れるまでは非常に長い道のりになりますが、一旦NTSを手に入れれば、有効期限内であれば自分の好きなときに受験を行うことが可能になります。勉強の進捗状況を考慮して、最も都合が良い日にテストの予約を入れましょう。予約を入れると、テストセンターより予覚確定のメールが届きます。いよいよですね。

7.本試験へ

テストの予約を入れれば、あとはその日までしっかりと勉強して受験するだけになります。試験当日の持ち物は基本的にパスポートとNTS、そしてテストセンターからのメールを印刷したものとクレジットカードになります。クレジットカードとパスポートの署名は一致している必要があるので気を付けましょう。USCPAは各科目、数時間にもおよぶ長丁場の試験になりますが、これまでの勉強を信じて頑張ってください。試験会場の情報は「USCPA:試験会場情報」でご確認ください。

以上で受験までの手続きを終わりたいと思います。出来る限り自分の経験に基づいた情報を掲載するようにはしておりますが、最新の情報は必ず専門学校に確認するようにしてください。

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