監査法人に入るチャンス到来

最近、監査法人においてUSCPA全科目合格の人はもちろん、科目合格の状態で内定が出ている(一旦契約社員の状態で内定、合格後に正社員に変更などの条件がある法人もあり)という話を聞いています。

聞いているというか、僕も一緒に働いたことがあります。あまりにも普通に一緒に働いていたので、科目合格者だと気が付かなかったのですが、突然USCPA関連の相談を受けて、聞いてみたところ科目合格者だと知ったときは驚きました。

少し気になって人事の人とチョロっと話したところ、監査法人は今、人材の取り合い合戦となっているようです。※もちろん人事の一部にしか確認していないので、全体的な話かどうかはわかりません。

監査法人の採用優先順位

僕のこれまでの経験からみて、監査法人は以下のような優先順位をつけて人材を採用しているようです(個々の能力は考慮していません)。

  1. 日本の公認会計士
  2. USCPA
  3. その他業界経験者等

感覚として、1と2の間に大きな隔たりがあり、2と3でそこまで隔たりは無いと思われます。まず公認会計士が採用され、余裕があればUSCPA、そして人材が不足するとその他の業界経験者等も採用するという順序です。USCPAの科目合格者は、上記順序でいくと2と3の間にいると思いますが、現状で監査法人はここまで採用の幅を広げ始めています。

考えうる戦略

この状況は、USCPA科目合格者にとって大きなチャンスです。監査法人の業務は経験できる機会がほとんどなく、実際に携わってみないと自分に合っているかは判断できません。それを、USCPAの勉強をしながら経験できるのです。極端な話をすると、監査法人で働きながらUSCPAを目指し、合格してからその法人に居残るか、合っていないと判断してさっさと別の会社に移るかを考えれば良いのです。さらに法人によっては勉強者ということで早めに帰らせてくれる等、考慮してくれるところもあります。最高ですね。

いつまで採用されるのか

ツイッターで少しこの話をしたら、採用される可能性があるのはいつまでか、といった質問をいただきました。結論から言ってしまうと残念ながらわからない、となってしまうのですが、自分なりに考えてみました。監査法人が採用の枠を絞るのは以下の場合が考えれられます。

1.科目合格者が使えないと判断された場合

1つ目のケースは、USCPA科目合格者がいざ実務を任せてみると使えない、という評判が立ってしまう場合です。この場合、現場から人事までクレームがいき、人事が採用を控え始めるという可能性があります。

2.景気が悪くなった場合

2つ目のケースは、景気が悪くなり、監査法人が採用事自体を控え始める場合です。こちらのケースではUSCPA科目合格者か否かはあまり関係ありませんが、採用の優先順位的に一番早く絞られてしまうところなので、景気の影響は非常に大きいです。

これらの理由について、お気づきになられる方もいるかと思いますが、どちらも、USCPA勉強者がどうにかできる要素ではありません。そのため、どうしても監査法人に入りたいと考えている人は、いち早く転職エージェントに「USCPA科目合格でも応募可能な監査法人の求人はないでしょうか」と聞いてみるのをお勧めします。確認するだけであれば無料ですし、もし実際に求人があれば応募するだけです。

落ちるのが不安な方へ

もし落ちてしまったら、と不安になる方もいると思います。科目合格者として受けて落ちた場合、USCPAに全科目合格してから再度監査法人に挑戦しても門前されるのでは、と不安になる気持ちもわかります。ですが、安心して下さい。僕はUSCPA全科目合格の状態で一度、監査法人と税理士法人を受けて、全滅した経験があります。その後アベノミクスが始まり、景気が良くなりつつなる状況で、前回の全滅から2年と経たない間に再度、監査法人と税理士法人を受けました。面接時に「あ、またこの人が面接官か。さすがにこれは落ちたな」と僕が覚えている人もいましたが、普通に内定が出ました。そのため、とりあえず受けてみて落ちたとしても、全く気にする必要ありません。合格したらまた受けてみれば良いだけです。

参考情報

最後に参考情報として、僕が監査法人を受けたときの面接質問集の記事へのリンクを置いておきます。ぜひ活用してみてください。

リンク:監査法人での面接質問集

個人的にUSCPAとして監査法人で働くことは非常にコスパが良いと思っているので、少しでもチャンスと思った人がいれば、挑戦してみてください。

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