USCPAを取得する人は、海外で働きたいという目標を持っている人も多いと思います。そこで、今回はUSCPAとして考えうる海外勤務のチャンスの勝ち取り方について書いていきます。

日系企業の海外駐在を目指す

一般的には、日系企業の海外駐在が最もあり得る方法になると思います。以下のステップを踏むのが基本だと思います。

  1. グローバルに展開している日系企業へ入社
  2. 財務・経理部門の人員として配属
  3. 海外子会社の駐在員を目指す

文面だけ見ると難易度が高そうですが、割と地方の大企業や中小企業では英語と会計が出来る人材が不足しているので、可能性は高くなると思います。この方法のメリットとして、運が良ければ海外子会社の給与に加えて日本本社から給与がでることがあります。家賃補助まで完備している会社もありますね。駐在期間の日本本社からの給与はまるまる貯金することが出来て、日本に帰ってくる頃には財産が築かれているパターンです。僕の友人はこれで1000万以上貯めたと言っていました(USCPAではありませんが)。うらやましすぎて泣きそうでした。

ただ、この方法には「会社という組織のあやふやな決断に依存する」というデメリットもあります。いつかは駐在したいと夢見ていて、ずっと日本で働いている人を僕は何人か知っています。また、帰国後に即時に辞められないように、あえて30代の中盤くらいから駐在させる企業もあると聞きます。そこの総合商社、お前だよ。

日系企業の海外子会社が出す求人に応募

これはバイタリティにあふれた自信満々な人向けの方法になります。僕はUSCPAに合格してから転職活動を行い、今でもたまにどのような求人があるのかチェックするのですが、グローバル企業の海外子会社の求人を見かけるときがあります。この求人に合格すると、すぐに海外で働くことが可能です。ただ、デメリットとしては給与が現地水準になってしまう可能性が高いということと、本社での採用ではないので、将来的に自身のキャリアがどのようになるかが不透明だということがあげられます。

【参考】監査法人の場合

参考として、監査法人における海外業務について少し書いておこうと思います。率直に言うと、監査法人では海外にいくチャンスは滅多にありません。グローバルなBig4というブランドを掲げておきながらも、海外へ挑戦できるチャンスは驚くほど狭いのが現実です。では、どのような海外勤務の形があるのでしょうか。

※僕は監査経験がほとんどないため、非監査部門での話になります。

海外アサインに参加

最も可能性が高いのは海外のアサインに参加するというものです。例えば監査法人がグローバルなクライアントによる日本基準からUS GAAPへのコンバージョンを支援していたとします。

【コンバージョン支援とは】日系企業でも米国に上場している場合があるのですが、基本的には日本基準で財務諸表を作成して東証などに上場しています。米国に上場する場合、日本基準で作成した財務諸表を米国基準に修正しなければなりません。それをコンバージョンと言います。その日本基準から米国基準(IFRSもあり得ます)への修正に関して支援を行うというものです。

そのクライアントが「タイの同業会社を買収することにしました」となった場合、そのタイの子会社が米国基準で財務諸表を作成していなければ、新規にタイの子会社が米国基準での財務諸表を作成できるようにプロセスを構築する必要があります。大体そういう場合、これまで支援していた監査法人にヘルプが来ることが多いです。「タイの子会社へ行ってUS GAAPで報告できるようにしてくれ」ということですね。

そのプロジェクトに参加することになったら、海外勤務ということになります。海外の子会社に出勤し、現地の人が作成した財務諸表を米国基準に変更する仕事が待っています(あくまで例です)。

海外のメンバーファームへ出向する

海外アサインに比べて難易度が高いですが、海外のメンバーファームへ出向する道も考えられます。例えばBig4と呼ばれる日本の監査法人(新日本、トーマツ、あずさ、あらた)は、全て海外のファーム(EY、デロイト、KPMG、PwC)のメンバーファームです。この海外のファームブランドは世界中に散らばっているので、その海外ファームへ出向するという形をとるのです。例えばあずさ監査法人で働いている場合、米国にあるKPMGのファームへ出向するというイメージです。僕の先輩が海外ファームへ出向していましたが、やはり海外ファームで普通に働くというのは結構厳しいようです。

こんなところでしょうか。もちろん上記以外にもUSCPAとして海外で働く方法はたくさんあると思いますので、海外勤務を目指す人はアンテナを張り巡らせてチャンスを勝ち取ってくださいね。