【書評】反応しない練習

完全に私事で申し訳ないですが、僕は最近残念なパートナーたちと仕事をする機会が激増し、日々ストレスがたまる一方でした。もちろん、パートナーまで昇進しているのでその人達には僕には無い何かしらの優れた点があることには間違いなく、また、法人への貢献度も大変高いわけです。そして、パートナーは監査法人という組織上は最も偉いポジションになるため、下っ端の僕は彼らの命令を、それが例えどれだけ頭がおかしいものだと理解していても「ハーイ^^」と笑顔で受け取らなくてはなりません。それがまさしく組織に属するということであり、「何言ってるんですか?病院紹介しましょうか><?」と真剣に心配してあげることは組織のためにならないわけです。世知辛いですね。

そうはいっても、やはり人間ですから、自分が「おかしい」と思っていることを続けているとだんだんとイライラしてくるわけです。そしてそのストレスは僕の行動に影響を及ぼし、ついパートナーへのメールの文面に余計な一言を加えて送ってしまうということも発生するわけです。そして、Ccに入れた先輩から以下の社内チャットを受領して、僕は初めて「あ、自分はストレスが結構溜まってるんだな」と自覚したのでした。

「あきおくん、さっきのメールはなかなか攻めてたねw」

あ、これはこのままだとまずいということで、ストレス解消にもなるし、知識も取り込むことができる「読書」に活路を見出そうとしたわけです。ただ、最近はコロナの影響で気軽に本屋に足を運ぶこともできません。そのため、kindleで何か良い本はないかと検索していると、以下の本に出会うことができました。

まず「反応しない練習」というタイトルが良いですね。今の状況に置かれた自分にピッタリでした。完全に反応してしまっていますからね。正直この本はkindleで購入しましたが、紙の本をまた買うことになるかもしれません。かなり内容が僕に刺さったということもあり、さっと手に取って読みたい場所をパラパラとめくれる紙の本で置いておきたいし、もう一度内容を読み返してみたいからです。

結論から言うと、ストレスと戦っているサラリーマン(というか人)は、読んでみて一切損がない本だといえます。少なくとも僕は、非常に心が軽くなりました。ちなみに、この本の重要な箇所はブッダの教えである「心のムダな反応を止めることで、いっさいの悩み・苦しみを抜ける方法」なのですが、僕はどちらかというと、本の後半にある「他人の目から自由になる」や「正しく競争する」といった章の内容の方が響きました。これは資格試験での勉強も同じですが、他人なんて究極的にはどうでもよく、結局は自分なのです。以下に自分が成長できるか、コツコツ頑張れるかという点が非常に重要なのだと思います。

監査法人に入ってサラリーマンを続けていくうちに、当初の「自分のスキルをコツコツ上げて頑張る」という目的をすっかり忘れ、どうやったら出世できるか、どうやったらもっと給与が貰えるかといことばかりに目が行っていたのかもしれません。やはり、まずは自分がどうありたいか、そしてそのために自分の影響範囲が及ぶところでコツコツと努力を続ける、これですね。

この本を手に取ったのは「ストレスマネジメント」の方法を知りたいという目的でしたが、僕は1回読んだだけでは「他人を気にせず、自分の道をコツコツ進める=他人からのストレスはどうでも良い」という本書の内容とは多分若干異なるポイントで気持ちが楽になりました。これでGWが終わってからのパートナーとのやり取りが少しマシになりそうです。むしろ、どうでも良いので距離を堂々と置くかもしれません。

実際に「心の反応を止める」方法についてはまだまだ読めていないところがあると思うので、2回目を読んでいるところです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)