「起業の天才」読んだ

今回はタイトルの通りである。何を隠そう、私は大学時代は「大富豪になるんだ!そのためには起業する必要があるから、その経験を積める会社にまずは入社して経験を積みたい!」と割と真剣に考えていた。資格とって監査法人で働く安定を選んだやついが何を言っているんだ?という声が聞こえてきそうだが、僕もそう思う。まぁこれに関しては学生時代も社会人になっても誰にも話してこなかったし、このサイトでもあまり書いてこなかったため、知っている人はほとんどいないと思う。ただ、起業とお金に関して人一倍あこがれを持っていたのは事実だ。そんな私が新卒時に入社するとして、起業に向けた経験になると考えた企業は以下の通りである。

  • リクルート
  • DeNA

「なんでそこなんだよ・・・ベンチャーいけよ」と思われる方も多いと思う。今思うと正直なぜこれらの企業を考えていたのかよくわからない。まぁ大学生なんてものは社会のことについて微塵も知らないのが普通なので、ここに関しては甘く見てほしい。結局この2社については選考途中であっさり落ちた。リクルートに関しては(多分)留学から帰ってきた時点で選考が終わっていたし、DeNAに関してはグループディスカッションで周囲のやつらが旧帝国大学ばかりで「なんじゃこれ」と呆れてたら普通に落ちた。最終的に誰でも知っているような大企業ばかりを受けて、起業とは程遠い日本の昔ながらの製造業に入社したのだが、そこに関してはあまり触れないようにしておく。まぁ、当時の自分はとにかく周囲から「すごい」と言ってもらいたくて、自分の基準というものを何も持ち合わせていなかったのだろう。起業したらすごいと思われる、大企業に入社したらすごいと思われる、そういった他人からの目線を人生の中心に据えて生きてきたように思う。最終的には「取得したらすごいと思われるかな」とUSCPAを取得して今に至るので、そこまで悪い結果ではなかったのが不幸中の幸いだと思っている。本当はもっと深く考えてのUSCPAなのだが、それに関しては別途記載しているのでそのあたりを見てくれると助かる(参考:USCPASの意義とは)。

さて、話が脱線しまくったが、今回はそんな僕が当時「この会社だ」と思っていたリクルートの創業者「江副浩正」の生涯について書かれた本である「起業の天才」を呼んだのでその記録を残しておこうと思う。

正直、僕はこの本に記載されている江副氏の生涯とリクルートの軌跡を見て、そこまで感動するものではなかったと言わざるをえない。この本の著者は江副氏への気持ちは相当ポジティブなものがあり、文章の節々からそれを読み取ることができるのだが、「凡人、監査法人所属、内部統制がメインジョブ」というリクルートとは全く相いれない経歴の僕から見ると、そこまで危ないことをやっているならそりゃいずれ落ちるよな、という感想しか出てこなかった。また、本の随所に「江副がもし捕まっていなかったら、〇〇という革新的なサービスは日本から生まれていたかもしれない」「江副と〇〇(ベゾス等の起業家)は、同じ発想に立っていた」といった、事実ではなく推測での記載による江副氏の褒め殺しが多く、「さすがにほめすぎでしょ・・・」という感想が最後までぬぐえなかった。

加えて、本の帯に書いてある「ジェフ・ベゾスはこのヤバい日本人の「部下」だった!」という記載も、実態を見てみれば江副氏とベゾス氏はほとんど面識がないようなものだし、部下というにはあまりにも遠すぎる距離となっており、部下というには納得できない。簡単にいうとリクルートが買収した会社でベゾス氏が働いていたというだけで、これを部下というにはさすがにね・・・。

さて、ここまでネガティブなことを書いてきたのだが、僕はこの本を読んで心底良かったと思っている。それには明確な理由があり、1つのフレームワークを知ることができたからだ。1冊の本から1つの学びがあれば上等と言われているので、この本は僕にとって、大きな価値を持つものと言える。それは、江副氏とは一切関係がない、上記のAmazon創業者のジェフ・ベゾス氏によるフレームワークである。当該フレームワークは「後悔最小化のフレームワーク」と書かれており、なんと序章のP14で発見することができる。内容は数行でまとめられている。唐突に内容を記載するが、僕が言いたいことは見ていただければ伝わると思う。

「80歳になったら、自分はウォール街を去ったことを後悔するだろうか?ノー。インターネットの誕生に立ち会えなかったことを、自分は後悔するだろうか?イエス。」

本を読み始めて、この箇所まで読んだ時点で、僕は文字通り衝撃を受けて鳥肌が立った。「これ以上この文章を見ると泣くかもしれない」と感じ、そっと本を閉じて、衝撃が収まるのを待ち、そして再度読み始めた。果たして、こんな簡潔で、かつ本質的に自分の人生の決断を決められるフレームワークがあっただろうか。これまで自分の人生で進路に迷ったときは、何枚もの紙を用意して自己分析を行ったり、迷っている進路のそれぞれのメリット・デメリットを何個も上げて判断しようとしたり、どうしようかと長々と悩んでいた自分からすると、このフレームワークはまさに切れ味の鋭い刀そのものだった。この質問をするだけで、自分が本当はどうしたいのかが明確にすることができる。

さて、基本的には読んだ本の内容がそこまで良くないとブログにすることはないのだが、このフレームワークを知ることができたので、皆さんにもぜひ知ってほしいと思い書くことにした。実はベゾス氏については、Youtubeでもいくつか考え方を知ることができる動画があげられており、内容のすばらしさはもちろん、英語のリスニングの勉強にもなるのでぜひ検索してほしい。特にLong-term orientedや顧客中心主義の話など、ビジネスマンであれば一度は視聴しておいて損はないものが目白押しだ。

本の紹介と思いきや最終的にAmazonの創業者ジェフ・ベゾスの紹介みたいになってしまったが、たまにはこれでも良いと思いたい。

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