DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

今回紹介する本はビル・パーキンス氏による「DIE WITH ZERO~人生が豊かになりすぎる究極のルール~」です。最初に結論から言ってしまうと、この本は2021年で一番おすすめの本になると思います。今すぐにすべての日本人がこの本を読むべきです。大げさではなく、1秒でも若いうちにこの本を読むことをおすすめします。

この本では、どのように自分の人生を豊かに生きるのかについて書かれています。僕なりにこの本の内容を一言で表すのであれば「必要以上にお金をため込まず、適切な時期にそのお金を経験に使え。」ということになります。これについて、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

まず、あなたは「アリとキリギリス」の寓話を知っているでしょうか。夏の間、アリはコツコツ蓄えて、キリギリスは毎日遊び惚けていました。やがて冬が来てアリは生き残り、キリギリスは野垂れ死にました。簡単にいうとこういう話なのですが、あなたはアリとキリギリス、どちらのタイプの人間でしょうか。僕の予想では、日本人の大半がアリタイプに所属している気がします。もちろん僕もアリタイプです。「え?アリは生き残ったんだから良いじゃないですか」という声が聞こえてきそうですが、では、アリはいつ遊ぶことができるのでしょうか。本書が問うているのは、この1点です。

ただ、「蓄える」と「遊ぶ」を対比させるとこの本の良い点がぼやけてしまうので、ここからは「富」「経験」の対比にします。著者は「富の最大化ではなく、人生の最大化が本書のテーマ」と記載しています。

では、「人生の最大化」とはどのような意味なのでしょうか。それは「一度きりの人生、最も自分が楽しめる時期に、可能な限り多くの経験(思い出ともいえる)を味わう」ことです。サラッと書きましたがここには超重要なことが2点含まれています。それは「最も自分が楽しめる時期」、そしてもう一点が「経験」です。

例えば、あなたが「いつかカナダに恐竜の化石発掘ツアーに行きたい」と思っていたとするでしょう。もしかしたらそれは「インドのガンジス川の周辺をぶらぶら散歩したい」「中国の万里の長城を見る」「北海道をバイクで走る」かもしれません。しかし、ほとんどの人間は「時間が出来たら」「お金がもっとあれば」という理由をつけてこれらの願望をほぼ叶えません。自分が少しでもやってみたいことをやらない理由を見つけ出す天才がこの世界にはあふれています。著者はこれを「すぐに実行するべき」と言います。なぜか。それは経験したいことは、極力若いうちに経験した方がその内容を最大限に楽しめることと、「思い出の配当」から得られる効用が若ければ若いほど大きくなるからです。

例えば、仮に30歳時点でインドへ旅行に行くのと、70歳でインドに行くのはどちらがインドをより楽しめるでしょうか。一概には言えないかもしれませんが、僕は30歳の時にインドに行くほうがかなり楽しめると確信しています。実は、僕は大学時代に2週間ほどインドへバックパッカーとして旅行したことがあるのですが、相当無茶な旅行をしました。当時は「二度と行かねぇぞこんな国」とブチギレていましたが、今思うとかなり良い思い出になっているし、途上国の成長とはどういうものなのかを肌で感じることができました。例えばインド旅行中は以下のような経験をしました。

  • 初対面の人にトイレットペーパーを借りる
  • 初対面の人とタージマハルへ早朝から突入
  • 読めないメニューを恐る恐る指さして注文
  • 木の板の上で10時間以上寝ながら電車で移動
  • 20円くらいを本気で値切る
  • 身体が泡だらけになった瞬間にシャワーが止まる

冷静に当時の旅行を思い出してみましたが相当すごいことをやってきたと思います。しかし、今同じことをやれ、と言われても絶対にできません。体力が根本的に違うからです。このように、人生では楽しめる経験を積める時期が決められているものがあります。仮に今インド旅行に行くとすればもっとお金を積んで超快適な旅行にするという感じで、歳を取ればとるほどにできる範囲が狭くなっていきます。そのため、やるべきことは一つです。やりたいことがあるのであれば、できる限り早い段階で経験してしまうこと。これにつきます。人生いつだって今この瞬間が一番若いですからね。

やりたいことはすぐに実行するメリットのもう一つは「思い出の配当」がより大きな効果を持つようになるためです。これについて少し説明します。先程の僕のインド旅行の話を例に出すと、僕はこのインド旅行を思い出すたびに、自分に起こった様々なネタのような出来事を思い出して「懐かしいな」と不思議な気持ちに浸ることができます。今このブログを書いていて「よく生きて帰ってこれたな」と自分でも思います。インド旅行に行ったのが20歳の時だったので、仮に僕が80歳まで生きるとすると60年はこの旅行を思い出すことができるわけです。もちろん話のネタにも使えるわけです。

ところが、インド旅行を60歳にしたと仮定した場合、体力的に全力で楽しめないことに加えて、先程の仮定と同じく80歳まで生きるとすると、20年しかその思い出に浸ることができません。40年間の差が開くわけです。この差は非常に大きい。あなたが本当にやりたいと思っていることは、本当は今すぐにでも経験すべきなのです。そうすれば、残りの人生はその思い出を味わうことができますし、なんならもう一度やりたいことをやっても良いのです。

まとめ

この本を開くと最初にアリとキリギリスの寓話が紹介されていますが、僕は日本人はアリのようなタイプ、というかアリに偏りすぎている生活を続けている人が多いと思っています。そういう僕も、当然アリタイプです。それに関しては抗いきれません。やはりお金を貯めないと何か不安ですし、せっかく貯めたお金を大きく使う時はとんでもない心理的負担がかかります。

ですが、この本にあるP71に記載されている架空の人物であるエリザベスの物語を読んだ時、僕は本当に吐き気が止まりませんでした。「架空」の話であるはずですが、完全に自分の人生と一致していたからです。ネタバレになるので詳細は話しませんが、2年半をタダ働きで終えてしまう女性のお話です。そして、このような人が日本中にあふれていると僕は思います。「経験できるはずだったやりたいことを後回しにして、結局経験できずにこの世を去る」というのは最悪です。ですが、僕も当たり前のようにその方向性で生きていることをこの本を読んで痛感しました。

ですが、今では僕は人生で本当にやってみたいことリストを作成し始めています。あなたもこの本を読んで、富ではなく、人生を最大化することを心から願っています。

Amazonレビューについて

この本を読み終わってから、Amazonのレビューを見て非常に驚きました。もちろん僕のように賞賛している内容もあるのですが、一定数の低評価があり、ほとんどの人が「お金持ちの話」「別次元の人の話」「資産持ってる人にこんなこと言われても」といった、言い方を悪くすると妬みからくるコメントをされています。言いたいことはわかりますが、この本の神髄は「富を最大化するのではなく、人生を最大化すること」という考えを理解することにあります。この考えを理解すると、これは収入の多い少ないに関係なく、普遍的なものであることがわかるはずです。

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